2019年3月10日日曜日

【雪山】厳冬期の北アルプス・乗鞍岳・白山をおさめる大パノラマ!乗鞍岳 平湯尾根コース

            

久しぶりの雪山へ行ってきた!乗鞍岳 平湯尾根コース

太ももラッセル山行を超えた先には・・・!

こんにちは、ゆうへいです。
暖冬の影響もあり、すっかり雪山登山から遠ざかってしまった2月以降だけれど、久しぶりに雪山の世界へ足を踏み入れてきました。

結果として、9時間近く歩きながらピークを一つも踏めなかったけれど、まさしくこれぞ雪山!!というほどに

美しくも厳しく、過酷だけど達成感のある山行になった今回。
乗鞍岳平湯尾根の雪山登山をご覧あれ!

※YAMAPでも山行録を綴っています!

乗鞍岳-2019-03-09




深夜発からの早朝3時半登り始め!

金曜日、仕事を予定通り定時で終わらせ、18時過ぎには帰宅して、最終の用意を始める。

実は、今回の登山の出発時間は深夜0時!(笑)
19時半から3時間半ほど寝たら、終電で一宮へ向かい、今井さんと合流する!!

実は今井さんとは、ちょうど1ヶ月くらい前、鈴鹿の御在所岳で知り合い、ノートレースの一ノ谷新道をともに踏破した山仲間♪

その時に記事はこちら



結果的に、下山を終えるまで何度も途中合流して、連絡先を交換し、吾が登山ツーリング部へ入ってもらうことになった!

彼とは、3月にともに伊吹山を登ろうと計画を立てたものの、雪が少なすぎて断念!
そこで、今井さんが個人的に立てた計画に同行させてもらうことに。

実は今井さんは、先週に今回とほぼ同様のコースを登ったものの、途中の金山岩で断念したので、そのリベンジをしようと考えたらしい!!

その時のYAMAPがこちら


見てもらえば分かると思うけれど、いやはや乗鞍方面が圧倒的な絶景!!

「これを見てみたい!」というのが発端だ。

ということで、ワクワクした気持ちで会話を楽しみながら平湯温泉まで高速と下道で約3時間ほど。

そして到着したら、すぐに準備だ!
この時点でマイナス6度だけれど、標高1200mの北アルプス山麓でこの温度なら暖かいほうかな?

慣れてきたからか、あまり寒く感じませんでした(笑)

そして3時20分頃、さぁ出発!

スキー場の導線を外れれば、すぐ登山道。
この辺りは雪がふかふかで、久しぶりの感触にテンションが上がる!

そしてすぐさま未トレースのゲレンデへ。
スキー場を登りきったところから登山道が始まるので、まずは淡々と高度を上げる。

真っ暗すぎて写真は撮れなかったけれど、圧倒的に広がる星空が印象的!
天の川に流れ星も見れて、感動と非日常の時間の連続でした・・・!!

極地ラッセルの世界!過酷ながら圧倒的な乗鞍山麓!!

そしてスキー場を超えたら、本格的な平湯尾根の登山道が開始する!
もちろんノートレース、そして今井さん日はく「この雪量は先週の2倍以上だ・・・!」

あぁこれは過酷になる気しかしないが、ここまで来たら進むのが、私たち流だ(笑)
しかし幸いにも、雪が極めてフッカフカで、ラッセルしても足を引き抜くのに、負担がかからない!

そして学生時代からラッセル一筋でやってきた私からすれば、体力的には問題無い!


腰に迫るラッセルをこなしながら、早朝5時半を過ぎた頃、夜が明けてくる!
辺りを見渡せば、雪をかぶった杉林が山麓を作り、その上には北アルプス「乗鞍岳」に続く稜線が!

冷徹で厳しいながらも、青く美しい世界を見せる。

そして夜明けの穂高連峰が浮かび上がってきて、思わず立ち止まる。
いやぁ本当に美しい・・・。

けれど、ここからしばらくは木々に囲まれた世界。
ところどころ山々が見えるスポットはあったものの、ラッセルが凄まじくて、写真を撮る余裕がなかった!

それほどに雪は深く、一歩一歩が進まない。
少し斜面がきつくなるだけで、進めば進むほどに埋まり、導線の変更を余儀なくされる!

だから「どこを通るのが最短で、どこを通るのが比較的進みやすいか!?」

それを逐一考えながら、足を踏ん張り、埋まりかけて進めないところでは周囲の木を枝を足場にしたり、木を掴んだりして、できることを全て行って全力で進む。

そしてさらに2時間半で、ようやく稜線らしいところへ!


この直前がかなりの急登で半端ない太ももラッセルだけれど、稜線へ出てみれば・・・!!


そびえ立つ穂高連峰が思いっきり広がる!
この景色と、ここまでの過酷な山行から得られる素晴らしい達成感!!

朝の光に照らされて輝く峰々、樹氷、そして氷柱!

雲ひとつない快晴の天気で無風!気温も上がってきて、爽快で心地よい。

そして少し進めば、うぉぉぉおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

目の前にどっしりと広がる乗鞍岳の山容!乗鞍岳には過去4回来ているけれど、雪の乗鞍は初めて。
ずっと見て見たいと思っていた姿だけに感無量!
冬もカッコよくて美しく、岳人を魅了する山。

いつか松本側からあの頂きを制したい!

さぁ、展望スポットの先まで進めそうなので、引き続きラッセル!


杉林の美しさと世界観が凄く好き!
これが厳冬期の乗鞍山麓の姿。

こんな場所にいること、それ自体、後から振り返れば気持ちを高ぶらせずにはいられない経験だ。


スタートから6時間ほどでYAMAP上での給水ポイントへ!
この先も凄まじそうな面持ち・・・!

う〜ん、本当は金山岩まで進んでみたかったけれどここで撤退を決意!

今井さんからは雪が今日の1/2以下の状態でも、金山岩まで2時間掛かったという・・・!
今日のコンディションならば3時間半、往復で+5時間となると、さすがに際どいところ。

そして、実は展望スポットの前で、少し体調不良によりダウンしてしまった今井さんよりかなり先行していて離れてしまったというのもある!

ピークを踏めずとも圧倒的な北アルプスの峰々

結局ピークというピークは踏めない山行になってしまったけれど、しかしながら、それでも充実した山行だったと言い切れる!

負荷やコース難易度的にもそうだが、特筆すべきは圧倒的な景色の数々!!
北アルプス屈指のロングランコースを持つ笠ヶ岳

上高地から北アルプスへの門となる焼岳

これほどまでに北アルプスの南側の山々を見渡せるコースは少ないと思う。
秋の時期にも、一部平湯尾根を歩いて思ったこと!

しかしながら厳冬期はもちろんの事、無雪期にも歩く人が少ないコースなところがいい。


目の前に広がるのは自然だけが作るあげる世界を開拓する楽しさ!!
まさしく自然に挑む大冒険(安全な範疇での)

そしてきっと厳冬期の平湯尾根を歩き見たことのある人は多くないはず!
こういった登山の方が燃えるし、充実感が高かったりする。

そしてやっと合流!顔色を戻した今井さん!
お疲れ様です!

そして最初の展望スポットへと来た道を戻ります。
いやぁ自分たちが往路で進んだ後だけれど、それがあるだけで楽さが全然違う!笑

さぁまだまだ平湯尾根の世界の醍醐味は続いていきます!
白銀の乗鞍

そして乗鞍と烏帽子岳だ!!
岐阜側の乗鞍スカイラインを自転車で上がるとあの辺りを通ることになる!
閉ざされた冬でも「あの稜線に出てみたい」という思っちゃうあたり、私は根っからの岳人かもしれない(笑)

そしてこの尾根線の一番の絶景は間違いなく、穂高を中心に

左から笠ヶ岳・焼岳・穂高連峰が一挙に連ねる圧倒的な北アルプスの山容だ!
いやぁ、本当にしびれる景色で歓喜!!

その横には六百山!?
しかしながら、前方だけでなく、左手に出てくる景色にも声を上げざるを得ない!!

左から白山そして笈ヶ岳まで白山の山系が一気に広がる!!
今日の快晴具合からくっきりと。

いやぁ凄すぎる!!!
平湯尾根の真髄を味わう山々の景色を味わい尽くす。
そんなポイントでいただくコーヒーが最高!

次回こそは、あの金山岩まで踏破したい!う〜ん実際かなり遠子見える…笑
頑張ってもやはり今日の雪量じゃ目指すところじゃない!

ということで今回通った中で随一の平湯尾根の遠望スポットは、厳冬期のアルプスを楽しむ秘境展望台。

絶対にまた来たい圧倒的な景色の連続でした。

最後まで雪山堪能!&最高の打ち上げ

いやぁトレースがあるとは言っても、私たち二人が行きに通ったもの。
踏み固められているわけではないので、やはり消耗する・・・笑


そして足を踏ん張る機会が多いので、筋肉というより足の関節にダメージが加わるのが辛いところ。
そんな最後まで楽をさせてくれないコースを前にするけれど


局所に入ってくるたまらない景色


その世界観に心を踊らせて


高揚しているからさほど辛く感じない!!
先ほどから同じ山ばかり見ているとはいえ、角度が変わればまた表情を変える!

全く飽きることはない!


また遠くに立ちはだかる霊峰・白山

その白山に向かってラストの下りコース!

ここを終えたら、ようやく戻ってきたぞ〜〜〜!!!登山道の入り口だ!!
そしてゲレンデが何て歩きやすいんだ!
今まで雪を中をかき分けるように歩いてきたから、整備された道のありがたさが身にしみます。

そして本当にラスト区間となるスキー場を歩いて下るファイナルステージ!


ここで平湯尾根がお目見え!いやぁ、またいつか縦走してみたいコース。
今日は今見えているところへ足を踏み入れることすらできなかった!

雪が少なくなった残雪期か無雪期に絶対縦走するぞ!!

最後はついでに平湯大滝へ立ち寄るも、氷瀑は終わっていた・・
そして車へとゴーーール!!!
お疲れ様でしたぁ〜〜〜!

ゴールでも見えている笠ヶ岳(笑)

ということで9時間近くにわたる長き戦いも終了!
しかし、出発が3時半ということもあり、まだまだお昼という(笑)


やはり雪山後は「温泉」に限る!
やはり乗鞍へ来たら、岐阜側では平湯温泉一択だ!

この平湯の森は500円で、広々とした露天風呂も楽しめる最高の日帰り湯。
疲れをしっかりと取り温まって、寒さと格闘してきた体がほぐれていくのがよく分かる!



そしてホカホカのまま向かったのは、高山にある名物「鶏ちゃん」の名店の国八食堂さん。
以前一度、高山出身の私の先輩が勧めてくれて、あまりの美味しさのあまり、ずっとその味が忘れられずにいました。


鶏ちゃん以外にも名物の豆腐ステーキも!
これが本当にご飯に合う!焼肉よりもご飯に合うと言っても過言ではないくらい!!

今井さんも満足してくれて、結局二人で鶏ちゃん・豆腐ステーキ・ご飯・コーラ全て×2注文でお腹いっぱい堪能!

けれどそれでお会計二人で2700円ってw
コスパが良すぎるのもこのお店の特徴!!

ということで久々の雪山は圧倒的な北アルプスの山麓世界から温泉ご飯までと、ラストまで充実した1日になりました。

そして二週間後には再び今井さんと福井へ遠征雪山登山が決定!
今シーズンの雪山はまだ終わらない。

※YAMAPでも山行録を綴っています!

乗鞍岳-2019-03-09


〜完〜


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2 件のコメント :

  1. おはようございます。
    冬の乗鞍!初めて見ました!
    夏とはまるで違う(当たり前ですが)雪と氷の世界。
    夏も素晴らしいですが、冬も素晴らしいですね。
    ていうか、冬でも装備と気合さえあれば行けるんですね!
    私はちょっと無理ですが(笑)

    あ、平湯の森、私も行きましたよ。
    露天風呂が8個!しかも泉質が全部違う!
    しかも建物デカイ!入り口から食堂まで3分歩く(笑)

    あと、せっかく薦めてくれた国八食堂、実は行って無いんですよ・・・
    乗鞍下山後、飛騨高山と国八との分岐に到着したのが15:00頃と非常に微妙な時間だったんです。

    (ん~行くか?いや、3時のおやつにしてはヘビーやな・・・)

    そんな心境でした(笑)


    そんなことより、BBQの合否がそろそろですね。

    あぁ、オリーブ牛食べたい・・・


    でわでは、今日も良い一日を!

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    返信
    1. ライツボさん

      冬の乗鞍は夏とは全く違う絶景でしたね!周囲の雪をかぶった杉林の先に見るアルプスたちは圧倒的に美しい姿を見せてくれました。

      普通はこの時期は行けないルートですが、何とか行けるところまで、という感じです(笑)

      幸いにも雪山にもベストパートナーが見つかりましたので♪

      さてさて、平湯の森のPRはさすがライツボさんですね(笑)
      大きくてのんびりできる最高の温泉だと思います!!

      国八はぜひ行ってほしかったけれど、また今度かな!?
      平坂さんに勧めて頂いて、私もすっかりファンになってます!

      BBQはどうなってますかねえ~??私も当選を祈ってます。私の父と晴くんも応募しているので、出来れば一緒に!!

      削除

2018年豆イチ&無人島BBQ by島空撮

2019年豆イチ&無人島BBQ by島空撮