福井遠征2日目は、登山家「深田久弥」が愛した百名山「荒島岳」へ
ブナの大胆かつ繊細な樹氷と、厳冬期の世界
早朝、部屋の窓から辺りを眺めてみると、真っ白な世界へ変わっていた!雪が降る予報ではあったけれど、凄い大雪!
宿のお母さんいはく、暖冬の年には、3月に入ってドカッと降ることがあるそうだ。
もう既に樹氷を堪能できるとは、何とも贅沢!
青空も覗かせていて、今日も素晴らしい山行になる気しかしない!!
さぁて、朝ごはんだ!
今回泊まる「林湊」は、昨年の10月「荒島岳登山ツーリング」の際にもお世話になった!
要点をまとめれば
飯がこの上なく美味しい!かつボリューミー!
荒島岳に近い!登山口まで車で5分
お母さんが優しく温かみある宿
今回のお客さんは私たちだけということで、お母さんとは沢山の会話を楽しんだ♪♪
「民宿に来るお客さんとの出会いが、我が子を育ててくれたから、感謝の気持ちで民宿を続けているんだ」という信念が印象的でした。
車が雪で動けなくなっていたけど、雪掻きをして下さり感謝!
それでは早速登山口へ
出だしからふかふかの雪が嬉しい!
こんなの、いつ以来だろうか!?
しかし、スタート直後、天気が崩れてくる💦💦
雪山らしいと言えばらしいけど、先行きが不安だ。。。
とはいえ前半はブナ林の中をひたすら進み続けるコースなので、吹雪にさらされることがないのが救い!
そして、雪山はパノラマも良いけど、雪を被った森も、また一興だったりする。
今シーズンでそれを感じられたのは、鈴鹿の藤原岳のみ!降雪直後にしか見られない雪山の醍醐味だ。
それでは、まず荒島岳への中継地点「シャクナゲ平」を目指します。
静かな森のなか、雪化粧が施された木々、それを縫うように進んでいく私たち。この自然と思いっきり向き合えるシチュエーションが素晴らしい!
荒島岳は百名山と言えど、マイナーな山なので、人気な山域に比べて混まないのが嬉しいね。
私の山セレクトでは重要な指標!
そしてしばらく行けば、突如、大野平野が!
下界も真っ白!一夜のうちにここまで変わったんだ!
そして晴れてきた!!
清々しい青空が木々の間から覗いている!
いやあ、これからが楽しみでならない!!
新雪ふかふかの緩やかな斜面を、じりじりと高度をあげていく。
すると、雲の中から浮かび上がる経ヶ岳!
要塞みたいで格好いい!!
後半になると少し斜面の角度がマシになるけれど、それは束の間!
いっきに急登へと変化します。
しかしながら、こうした道は登り慣れた私たち。
他の登山者の方に道を譲ってもらいながら、ぐんぐん進む。
すると少し開けた「シャクナゲ平」へ
そこには、樹氷が迎えてくれました!!
思えば雪山一番の醍醐味である樹氷×青空を本当に楽しんだ今シーズン!
この荒島岳も例外ではありませんでした!!
特に「シャクナゲ平」から荒島岳きっての急登「もちが壁」までの間は樹氷の絶景の連続!
静かで爽快なこの場所が、本当に癒しの空間。
そして、そんな樹氷と青空のコントラストが絶妙!!
そして、そんな樹氷の先には両白山地が開けて、高度感抜群!!
特に「経ヶ岳」とのコラボレーションが本当に絶景で堪らない・・・!!
この浮かび上がる白銀の山容と、添えられる樹氷が、雪山の世界の素晴らしさを物語ってくれる。ガリガリなところもあり、さすがにアイゼンがないと厳しいということで装着!
ややデンジャラスな要素も雪山の醍醐味だが、装備を整え、足場を意識したら問題ない!
ここの感覚はだいぶ研ぎ澄まされてきたかな!?(過信してはいけないけれど)
そして、ここでもブナの立派な青空樹氷が!
こうした樹氷は荒島岳特有というところ。
そして、そのまま急斜面は続くけれど、そのたびに美しい樹氷が迎えてくれる!
しかも、振り向けば「はぁ~」と感嘆をもらす景色ばかり。
前方には樹氷と荒島岳山頂方面が!!
そして、ここで目の前に現れた景色に思わず声をあげる!!
細い稜線の両端を彩る冬の桜並木!!
いやぁ、絶景すぎるぞ・・・!!
ということで、「シャクナゲ平」から樹氷を楽しみまくったルート内容だった。
しかし、ここで充満してくるガス!
どうやら天気が良いのもここまでみたいだ。。。
先程とは裏腹に、真っ白な厳冬期の過酷な山を思わせる世界が続く!
視界がないのはつらいけれど、これはこれで雪山らしいと言えば、その通り。
伝わりにくいかもしれないが、相当な急斜面です!
だからこそ登りきったときの達成感!!
こういう一歩踏み外すと致命的なポイントはは、登っているとき「無事に帰れるのだろうか?」と心の片隅に思うのは、ここだけの話。
そうすると緩やかな稜線へと至る。
うん、まさに最新部といった面持ちだ!
晴れたら立派な雪稜が見られる場所。
そんな凍てつくエリアを超えて、ようやく
荒島岳制覇だ!!
いやぁ、登山道や景色の変わり具合と言い、ルートの緩いところとキツいところの強弱と言い、絶妙な山でした。
山頂からの展望はなかったけれど、雪山の終わりを締め括るに相応しい白銀世界だったと思う!
またいつか山頂からの景色は見に来よう!!
ということで帰りは、少しガスが和らいだ稜線を引き返し、雪たっぷりのブナ林を自由闊歩して登山口へ。
最後の最後まで唯一無二の荒島岳の雰囲気を堪能する登山!
3月も下旬になり、ここまで雪質の素晴らしい登山を楽しめるとは思いませんでした。
雪山登山を本格的に初めて3シーズン目!
大いに雪山登山を楽しんだのと同時に、今後の布石となるような素晴らしい山行の数々でした。
さぁ来シーズンはどんな雪山が待っているのだろうか??
スノーシューとピッケルを持ち出して、踏み出すあの白銀世界の冒険が待ち遠しくてなりません!!
~完~
0 件のコメント :
コメントを投稿