2017年8月6日日曜日

【登山】近畿最高峰・八経ヶ岳(1915m)

            
近畿最高峰より霧中の大自然を眺める小冒険。
今夏最初の登山は紀伊山地の代表、八経ヶ岳(1915m)・弥山(1895m)・明星ヶ岳(1894m)
八経ヶ岳山頂付近の縞枯れ

久しぶりの登山投稿です。
今年のGWに四国での登山ツーリングを投稿して以来だろうか。
(ブログ移管作業によりまだ更新できておりません)

今回ターゲットにしたのは、日本百名山の一つにして近畿最高峰の八経ヶ岳。
頂上は終始濃霧で周囲の景色を望むことはできなかったが、それはそれで味があり・・・
修験者が通った険しい道、緑溢れ植生が変わっていく景色、各所に見る珍しい「縞枯れ」の風景など
日常から乖離して、高山らしい大自然の中の冒険を楽しんだ。



早朝、千日前線と近鉄を利用して私は6時すぎ、橿原に向かっていた。
初めて使う千日前線。
これから奈良へ行く際には近鉄乗り換えのため幾度となくお世話になるでしょう。 
橿原では先輩のHさんと合流。
大津から長い道のりをお疲れ様でした!
Hさんとは今まで自転車耐久レースのブルベで一緒に走って頂いたり、定期的に自転車か登山をご一緒させてもらっている。

ちなみに、このHさんとの出会いが私の旅のコンセプトの一つを形づくることになっている。
これについては別稿を記したい。

さて、レンタカーにて天川村の奥の行者還トンネル西口を目指すが、まさに秘境の様相。
天川村を越えた辺りから、国道309号が一気に狭くなるとともにエメラルドグリーンの渓谷横目にどんどん高度を上げていく。

登山口到着は10時。ここで既に1100mと並の山は軽く越えている標高だ!
それにしても涼しい。夏とは思えないマイナスイオンが効いた天然クーラーのよう。
避暑地としては最適の選択だった。

さらに驚くべきは、この山の一部の道が世界遺産になっているということ。
つまり私たちは、これから世界遺産の中を歩く。中々できない貴重な体験だろう。

登山スタート!!
まずはなだらかな道から。
入口過ぎてから出てくる清流。水がすごく綺麗で、橋も景観を損ねない!

橋を越えると緑溢れた上り区間に入る。
雰囲気のある風景が続く。
 人里離れた別世界にいる感じだ・・・

岩が苔むして「まりも」みたいになってる!笑

ひたすら岩がゴツゴツした斜面か、木の根の上を歩いている感じ。
最初の1kmは直登メインでかなり高度が上がる負荷の高いコース。
さすがHさん!余裕そう(笑)

そういえば、登り始めから気になっていた天気。
案の定、悪い予感が的中してしまった・・・ 霧の発生。

今日は終始晴れの天気だったのだが、やはり山の天気は分からない。

というのも山の天気は変わりやすいものだし、何と言ってもこの紀伊山地は「日本一雨が多い場所」として知られている。
つまり晴れる日のが少ないのだ・・・

しかし、この山にはガスが出ていればそれはそれで味があった。
木の根があり険しい道と霧のコントラストが雰囲気を作る。
まさに修験者の道。
一部、開けている区間。この辺りは木の量が減り、シダや笹などの植物が生え始める。
森林限界(高山植物帯)寸前の標高。
自然への畏敬の念さえ覚えてしまうような・・・
そんな道が続いていく。
ここは世界遺産に指定されている大峯奥駈道だ。

霧が一層濃くなってきた!

そのせいか湿度が高く、すごく暑く感じる・・・
標高は後250mほどで弥山(1895m)だ。

面白い色づき方の紅葉を発見!

前半よりも、やや緩くなったと言えど、やはり険しい道が続く。
湿度が高いから足を滑らさないように無我夢中で登っていく。

道が険しくてペースが上げられないので、体力的には全く問題なくここまで来ることができた!
この道の雰囲気も、右の草と岩の質感も気になりました。笑

9合目付近、ようやく開けてきたと思ったら、あたり一面は真っ白だった・・・
やはり景色を楽しむことは叶わなそうだ・・・
とはいえ荘厳な修行の山の印象際立つ雰囲気で楽しい。

一眼レフの描写力が高いので、景色じゃなくても雰囲気のある良い写真も撮れるからね♫
それだけでも十分に楽しい。

さあ、ここを登りきったら弥山。
山小屋が見えてきた!ゴールだ!!

およそ2時間半の山行でした。
記念に一枚📷
時折霧が晴れるが、それでも遠く紀伊山地の山並みや町の景色は望めない。
至る所にこの地域特有の立ち枯れ(縞枯れ)が見られる。
弥山山頂から次に行く八経ケ岳山頂を望む。
やはり大きな霧に覆われ、あちらも真っ白な世界が広がっているよう。

 八経ヶ岳まではここからあっという間。
少し下って登れば15分ほどで着く!弥山との標高差は25mしかない。

近畿最高峰に着いた。西日本で見てもベスト5に入る高さ!
 やったぞ!!制覇した!!

西日本の百名山制覇済みは
石鎚山、宮之浦岳、八経ヶ岳、大山、韓国岳、開聞岳
これで九座目だ。

さて、濃霧に覆われた縞枯れの風景は壮観だった。
 この現象が起きる原因は特定には至っていないそうだが、wave-regenerationと言われ
山の自浄作用や、木々の世代更新ではないかと言われている。

縞枯れの大規模な発達は、この紀伊山地と中部のアルプスでしか見られず貴重な光景だ。

このまま隣の明星ヶ岳(1984m)への往復。
ところどころガスが晴れて、近くの山並みが顔を覗かせる。

緑が横溢する風景と、霧及び立ち枯れの中を行く小冒険的な感覚。
 そこらの山では見ることのできない風景。
木々が死んでいるのに何故か美しい。

関西にもこんなところがあったのか!と驚嘆するばかり。

ようやく八経ヶ岳に戻ってきた。
途中霧が晴れていたため期待したが、変わらずだった。
仕方ない戻ろう!
いくら秘境で和歌山の山奥にあるとは言ってもまた来れる距離・場所。
今度は晴天での紅葉を見てみたい!!

今日一番、霧が晴れた瞬間かな。笑
  
可愛らしい高山植物たち。ハート型の葉っぱが可愛らしい
畏敬の念さえ感じる縞枯れ群。
モコモコした質感が可愛い。

弥山に戻ったら、昼食を済ませて下山。
山で食べるカップ麺はやはり美味しい!!

行きに写真を撮ったため、帰りは最小限で!
これが私の登山×カメラのスタイル。
まさに秘境漂う道を戻っていく。

下りは1時間ちょっとで、ようやく最初に見た橋へ戻ってきた!
湿気ですごく暑かったため、ここで少し顔を洗う。
本当に気持ち良かった!下り終えてからのご褒美だ。

約6時間後、ようやく登山口へ帰還。
非日常的な充実した山行となった。
だがしかし・・・
晴れているではないか!?!?

どうも16時から17時半までの1時間半だけガスが晴れたよう。
惜しい気もするが仕方がない。登山は運も重要な要素となる。

そういえば、行きに通った「みたらい渓谷」
すごく水が綺麗だったので少し寄りたいね!ということで行っていきました!!
エメラルドグリーンの滝壺。
半端なく綺麗だし泳ぎたい!!(レンタカーだし止めときましたw
日光が反射すると、その透明感に心踊る!
 ということで入ってみました!!足だけでも笑

物凄く気持ちいい!!
水温もこの暑い時期を一気に吹き飛ばしてくれる冷たさで、登山後もかなり楽しめた。

ここ以外にも素晴らしいスポットが数々あったが、時間の都合上寄り道はできなかった。
とはいえ、和歌山の山奥に渓谷があったなんて・・・
また泳ぎに行ってみたいと思う!!

というかキャニオニングやシャワークライミングを始めてみようかな〜

ということで結果、近畿最高峰への登山は素晴らしい秘境冒険となりました。

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