早朝、急激な寒気と、同じ部屋で寝ている別のチャリダーのいびきで目を覚ます!
ライハとはフェアトレードな部分もある。
基本寝袋を持ち歩くことが前提にされていることが多く、寝るスペースの提供のみで
何か自分で用意して温度管理するほかない!
また沢山の人が集まるライハでは、それだけ爆音のいびきをかく人に会う確率も上がるw
まぁ、ここに泊まる以上、それは宿命みたいなものだけれど・・・笑
時刻は早朝5時。大平原の彼方から昇っていく日の出が綺麗だった。
今日は、あの奥にそびえる大雪山へ向かいます。
考えただけでワクワクする!
本来、もう少しゆったりとしたプランだったのだが、明日に思いっきり雨が降るらしく
行動するなら今日しかないと判断!!
元々、この富良野・美瑛に目的地を設定したのも、この大雪山が目的なのだ。
毎年この時期のニュースで見る、大雪山の日本一早い紅葉を見に行くため!
旅に出たら、出発時間が早くなる。
せっかくだから、現地をできるだけ堪能したいので必然的に日の出〜日没行動!
早朝6時に出発!まずはひたすらに北海道らしい昨日の続きみたいな道を行く。
吸い込まれていきそうなダウンヒル!
この時期の北海道は花の時期だった!
綺麗なコスモスの横を駆けていく!!
他にも向日葵や名前を知らない花がたくさん咲いていた。
田園風景を花を見ながらサイクリングするのは心が癒される。
大雪山の麓にある忠別ダムまでは北海道特有のロングストレートが続く。
こういう遮るもののない場所では、風の影響をもろに受けるのが自転車(・_・;
ところどころ失速しながら、最後は地味に長いアップを越えてようやく忠別ダムに到着!!
ここまででも地味にシンドい行程だった・・・。
眼前には大雪山が迫る。
最初は雪かと思った白い部分は、火山の噴気孔のようだ!
さあて、今からあの山へと上る!
今回は最果ての北海道という地で登山ツーリング決行です。
ということで、まずは標高1100m超までは自転車で上らねばならない。
これが一番の関門だ!
忠別ダムを越えてからは、しばしの平坦快走路〜♬
しかし、それは束の間・・・
ここから私たちを待ち構えるのは標高差1000m弱の山岳道路だ!!
北海道の峠は、こちらとは圧倒的にスケールが違う。
標高300mほどの峠でも、かなりの負荷がかかるコースだったりする。
故に、北海道で標高1000m越えは一線を画す!
終わりの見えない15kmも続く上り道を一心不乱に進んでいく!
かなり来たのではないかと思ってもまだ4kmほど・・・
斜度も7〜8%前後と地味にシンドい数字。
期待(不安)通りの過酷なコースをありがとうございました!笑
とはいえ、一番軽いギヤに変えて足を休めながら上れば身体面の疲れは低減できる。
問題は精神面だった。笑
ところどころ見えてくる大雪山へ目を凝らしてみると・・・・
何と紅葉が進んでいる!
例年、9月中旬頃から見頃を迎えるので少し早かったかな〜
という気がしていたが、良い意味で期待を裏切ってくれた!!
「早く紅葉が見たい!!」
坂を上るモチベーションはこれだけで十分だ。
削られた精神面が回復してくる感じ!
なんとも単純だなあ(笑)
大規模な林道と北海道最高峰をバックに大自然の中をペダルを踏んで一歩一歩進んでいく。
白樺をはじめとして木々に囲まれて雄大な自然の中を走る道は、さながら知床横断道路と近い様相。
日常とは離れた世界を走る楽しさに浸っていた。
終点の旭岳温泉まであと6km!
旭岳が見えなくなってきた。
それほど山に近くなってきたということを示唆する。
ここであと2km!
看板のネーミングの適当さに笑ってしまった。
最後の区間は急激に斜度が上がり、節約してきた脚と体力が奪われていく・・・。
そして、何とか目的地へと辿り着いた!
過酷だったが、とてつもない達成感に見舞われる。
旭岳温泉街の奥にはロープウェイがあり、ここから大雪山旭岳の5合目までワープできます。
さぁ、いよいよだ!
自転車で上りながら遠く見てきた紅葉。憧れてこのために大阪から足を運んだ景色。
これがロープウェイの後半から突如現れ始める・・・・!!
なんだこれはぁぁぁあ〜〜〜!!!
・・・・。
何と美しい・・・。美しすぎる・・・・!!
言葉を失うほどに感動する景色がそこにはあった・・・・
森林限界の緑の中に、ポツポツと映える鮮烈な赤。
それは旭岳のみならず大雪山系全てに広がっている壮大な紅葉!
こんな時期に、これほどまでのスケールの紅葉が見られるなんて。
上ってきた甲斐があるというもの。
ようやくロープウェイの山頂駅へと着いた!!
近くで見るとこんな感じだ!
もはや木とは言えないまでに低い植物だが、一つ一つが立派に赤く染まっている。
森林限界での紅葉なんて、全国でも稀なのではないだろうか・・・!?
しばし駅周辺で散策開始!
せっかくなので二人での写真を撮ってもらった!!
今日は他にも沢山の登山者がおり、皆この素晴らしい紅葉を楽しんでいた。
登山もツーリングと相通ずるところがあって、現地で見た景色や感動を共有することで仲良くなる。
そうしたコミニュケーションも私は好き。
紅葉の間から顔を覗かせる旭岳。 この日は山頂は見えたり見えなかったり・・・ |
竜胆の花も咲いていた! なんとも絶妙な紫色と可憐さ。 |
鮮烈な紅葉の回廊・・・。 |
普段見る紅葉とはやはりスケール感が違う! ここから十勝岳に至るまで果てしなく紅葉が続いていた・・・ |
第一展望台だ!よくニュースなどで取り上げられる構図。 |
さぁ十分に紅葉を楽しんだ気がするが、今後どうしようか・・・
只今いるのは、北海道最高峰(2291m)の旭岳の5合目。
天気は晴れ時々曇り、時間はお昼前。
もうこれは一つの選択しかない。
次なる目標は「北海道最高峰を制覇する」だ!
他の登山者からのエールに見送られながら、本格的な登山へと移行する。
そして、そこには未だかつてない絶景と日常を逸した世界が待っていた・・・。
〜続きは2日目後編にて〜
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