2018年10月9日火曜日

【2018年10月御嶽山】束の間に解禁された木曽の3000m級独立峰『御嶽山』

            

日本百名山20座目は木曽の雄峰『御嶽山』




荒々しい山と美しき山の世界、その対極を見た山行でした。

10月7日の日曜日、どうやら心配していた台風25号は日本海の北側を抜け、天気は良くなりそうだ。

この頃、晴れたらどこかに行かないと気が済まない性格になってきた!
完全に休日のアウトドアに生きる人間になってしまった。笑

ということで、山の世界へ行ってきました!
今回は木曽にある名峰の御嶽山です。

山に精通している人も、そうでない人も、あの災害は記憶に新しいだろう・・・。
2014年に起こった御嶽山の噴火!
58名の死者、5名の行方不明者を出して日本の戦後最悪の火山災害と呼ばれている。

そんないきなり牙をむいたこの活火山は、噴火後、長らく規制レベルが上がり閉ざされていたが、先日一時的に立ち入りが緩和されたです。

9月26日〜10月8日という短期間だけ、一つの登山道のみ山頂へ行くことが許される!
秋雨のタイミングを考えれば、この日しか行く日がなかったと言っても良い。



早朝から迎えてくれた紅葉

日の出前、早朝4時に家を出発する!
登山を始めれば、この時間帯からの活動は必須!!

平日よりも休日のが早起きなのは、アウトドア人にはありがちなこと(笑)

御嶽ロープウェイへつながる御嶽ブルーラインは、鮮やかな彩りを見せていました。

ロープウェイ口へ着き、軽く準備をして乗り場へと急ぐ!!

それにしても凄い車の台数と人の数だ!!
やはり皆考えることは一緒!限定解除された御嶽の人気ぶりを示す大行列


しかしロープウェイは回転早いので、すぐに乗ることができました!
とはいえ乗っている間は終始ガスの中で、眺望は望むことができない・・・

残念がっていたけれど、ロープウェイ山頂駅以上は霧が晴れていた。


さぁ素晴らしい登山の予感がするぞ♪

しかし、しばらくは団子状態!
仕方ないけれど、自分のペースで登りたいし、前の人に合わせてスローペースで登ると負荷不足で物足りなくなる。

ということでガツガツ抜かしながら、所々ダッシュして登ります!
(後ろからプレッシャーかけてすみません…)

紅葉が点在して鮮やか・・・。

日が差してきて照らし出す、この瞬間が好き。

そして、しばし樹林帯の登山道を駆け上る!
8号目に近づいてくると、人もほとんどおらず山にひっそりとした世界を楽しめました。

うん、これが山の醍醐味だ!

そして8合目へ来ると、うわぁぁぁあああぁぁぁああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

素晴らしい山上の景色!!

火山特有の岩稜帯が際立つ。
そして信仰碑が、御嶽山ならでは景観を作ってくれる。

紅葉も所々残っていた!
散り際でも鮮やかで見ごたえがありました!!
全盛期が如何なもんかと夢想してしまう。

しかし一番見ごたえがあったのは、8合目女人堂〜三の池の間から見る景色!

規制されて途中までしか行けないけれど、これが一番印象的だった!!
紅葉と稜線のマッチングに唸ってしまう・・・!!

振り返れば雲上の信仰碑が味を出している。

さぁ、8合目を越えて登っていきます!
いやぁ、この辺りが紅葉のハイライトだったかなぁ〜

圧倒的な鮮やかな赤に魅了されます。

そして、高山特有の森林限界へと突入!
この辺りからハイマツが斜面を覆い尽くし、山頂部が望めるように

いやぁ本当に清々しい空気と景色
地上では味わえない山ならではの醍醐味だと思う。


さぁ、それでは9合目の山小屋まであと少し!
登山道は森林限界を超えて岩稜エリアへ
次々と景色が変わっていく。

これが全て紅葉していたら、如何ほどなのだろうか??

散りばめられた草紅葉に雲遊ぶ

そして最後は、少しきつめの階段を登って9合目!
あと少しだ!!

そして、残りはひたすら木々のないガレの世界を行く!
富士山も含めて、こうした雰囲気の山は高山かつ活火山にしかなく稀有

こんなところまで来たのかぁ〜という高揚感を感じさせてくれる!!

そして、山頂へ到着したぞ〜〜〜!!!
(私自身、過去最高の標高3063m)

しかし、普通の山にある堂々とした山頂でなく、規制で区画が制限され、災害の痕跡を色濃く残すものでした。

今、私たちが登っている山は、平穏で危なさの気配すら感じられない。
しかし、それが突然、本当に束の間だけど牙をむく時がある。

その対極を、完全に蚊帳の外だと区別してはいけないと切に感じた。
危ないから行かないのではなく、行くけど100%安全という訳じゃない!

そんなことが強く感じられた山頂だった。
今も眠られている5名の方は、どうぞ安らかに。
これから登る登山者たちを見守ってほしい。

今日は晴れているといえど、ガスの発生と消滅が激しく、山頂からの景色が望めたのは束の間!
だけれど、3000m級の山が誇る山上の別天地を見ることができました。


この後、あの奥の尾根のさらに先まで行く。
下にある二の池は、噴火で大半が埋まり、ほぼ池が消滅していた!

実際歩くとこの通り!
火山灰で埋まっており、所々噴石らしきものがある。

ここも火山の痕跡を色濃く残していました。

さぁ御嶽を下りてきた私たちだけれど、まだ時間があるので、少し奥まで進んでみる!

御嶽山の剣ヶ峰と次峰「摩利支天山」の間にある谷は、『賽の河原』という特異な景観を作っている!

石が積まれ、その上に石仏が置かれている様は、三途の川を示しているよう。
空間自体が、何か神秘的な雰囲気を纏っていてサンクチュアリのようだった!

そこから五の池小屋付近まで周回してきたけれど
ガスが濃すぎて・・・(ーー;)

でも、三の池の青さは僅かに拝むことができた!
風も強く気温もだいぶ下がってきた。
一心不乱に進む!

結局はこのガスは終始晴れることはなく、何もなくもう一度賽の河原まで戻ってくることに!
まぁ山の天気は仕方ないよね。

し・か・し・・・??


本当に一瞬の出来事だった!!
私たちがさっきまで居た三の池方面が顔を覗かせる!!

それは高山らしい森林限界の稜線に抱かれた湖
冒険心をくすぐる山岳美の世界でした。

あそこを歩いてきたんだよなぁ〜と振り返るのも楽しい!
いやぁ束の間だったけれど、この景色が見れてよかった。

あとは、一心不乱に下山していく。
一緒に行った私の父も、下りはかなり早いので結局1時間掛かるか掛からないかくらいで下山できました!
そしてロープウェイへ乗り継ぎ、行きには見られなかったダケカンバの紅葉を楽しむ!!

いやぁ、天気は満点ではなかったけれど、山らしい世界をたっぷりと堪能できた山行だった!!
御嶽山はこれにて閉山に入るけれど、何ともなければ来年には解禁されるかもしれない。

少し複雑な気持ちにもなったが、いろんな人に愛される山
だからこそ、自然災害も心の片隅に置いて準備を行い、うまく付き合っていきたいところ。

これからまた悲惨な山の事故に巻き込まれないように。

〜完〜

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