2019年1月23日水曜日

【2019年1月雪山】スケールの半端ない裏手縦走コース!雪の霊仙山の本領(後半)

            
関西一の呼び声高い「霊仙山」その本領

6合目付近から霧が充満していたけれど、流れ始めた!
そのおかげで所々、霊仙山の雪原が姿を現わす。

そこには低山とは思えない広大なスケールの山の世界が広がっていた。
いくつもの丘陵が積み重なり、独自の景観を見せてくれる。
木々が少ないのが特徴的で、一面が真っ白だ!

しかし、そこにアクセントとして加わる樹氷


遠くから眺めるのも大変美しい冬ならではのアート作品!!

こんな霊仙山でしか味わえない開放的な雪原を眺め、それを踏みしめて登るのは本当に楽しい。
足を取られることはないのに、ふかふかという理想の雪量だ。
晴れ間も僅かに覗かせるが・・・

山頂へ着いた時は、再びガスの中へと突入!

ガスが取れるまで補給して待ってみたけれど、全然変わらない。
さすがに一つの場所に留まるのも寒すぎるので、少し歩き始めたら・・・

数分でこの景色!
いやぁ、スカッと一気に開けたので驚いた!
低山ならざるスケールの大雪原がたまらない!!

そしてまたガスに飲まれるけれど
はたまた数分で・・・
この絶景・・・!

本当にここは、関西の標高1000m級の山なのか!?と感じさせる非日常の景色がそこにはあった。

今日は、霧が出たり流れたり天候がめまぐるしく変化したけれど、むしろ天気が良くて一定のシチュエーションでないからこそ、この山の情緒が増しているのではないか!?とすら思える。

いやはや、霊仙山の醍醐味と言われる大雪原の世界、思いっきり堪能できました。



さぁ舞台は、霊山山のマイナーコース「西南尾根」へ!

実は、こちらこそ雪原に引けを取らない絶景コースだった。
この時は予想だにしない。

鈴鹿・御池岳をのぞむ霊山裏手縦走コース

最高な雪質のなか、二つほど丘を越えて辿り着いたのは霊山山の最高点!

実は先程写真を撮った霊山山の看板こそが最高点だと思っていたけれど、実はこっちだったのか・・・・笑

恐らくほとんどの人は、こっちに来ずに下山していると思う。

この最高点からは伊吹山(ガスで見えなかったけれど)と、その麓の米原方面が俯瞰できて爽快だった!

さぁ雪原はここまで!しのなみさんの案内で縦走コースへと進むが、入ってすぐ、そのスケールに圧倒される。
何故なら左手には急峻な谷、右手には樹氷が咲き誇り、その間を細い道が続いて行くのだ!

そして、雪屁の先には、鈴鹿御池岳方面が広がっている。


鈴鹿山系ってこんなに広大な山脈だったっけ!?というほど、アルプスに遜色ない存在感。

そしてこの高度感!標高1000m程度の山で味わえるとは・・・
ここに霊仙山の本領を見た気がした!

雪原や樹氷も素晴らしいけれど、この縦走コースこそ霊仙山の醍醐味だと思う。

雪屁を踏まないように、ふかふかな雪のなか天空を歩くような縦走、これが本当に楽しい!!

しばらく進むと、右手には琵琶湖がよく見えるようになる。
比良山系でも思ったけれど、琵琶湖を湖として眺められるのが滋賀の山の特権だ。
なぜなら湖畔にいるときは、湖が大きすぎて海かと錯覚してしまうけれど、山の上からだと、その輪郭を捉えられる!





樹氷と稜線


秘境の大縦走路

ポコポコと遊ぶ雪屁たち

逆光に照らされて輝く雪稜

霊仙のカルスト地形

などなど、言葉では語り尽くせずに、思わず写真を大量に貼ってしまうほどに最高なコース!!終始雪山を堪能した時間になりました!!

そして稜線が終わる辺りから、かなり急な角度で下山開始だ!
雪質が良いので、思いっきり飛び下りながら進むのが楽しい!!

まぁ、天気が回復しすぎて踏み抜きが怖かったけれど・・・笑
そして森の中へ

アプローチに利用したいバスタクシー

そうしてあとは惰性で下るという、登山ではあるあるパターン!
登山口までは2km程の下り、道も良いのでサクサク進み、何ということは無くこなすことができました。

ようやくゴールだ!

さて、登山口まで来た私だけれど、どう帰るか?

実はここにバスは無い!ということで考えられることと言えばタクシーだけど、実はここには「あいのりタクシー」がある!
(ブレた…)

予約すれば指定時間に、この今畑登山口から徒歩1秒のところにある乗り場へ
迎えに来てくれるうえに、450円か900円の区間単一料金!!

私たちはスクリーン駅前というぎりぎり450円のところまで行きました。

メーターは5000円近かったけれど、二人で900円・・・笑

これで良いのか!?と思う程でしたが、市の補助があるので大丈夫とのこと!
いやぁ、これはまた利用したいタクシー!運転手さんも楽しい方だったし♪

そしてそこから徒歩で南彦根駅へと


途中、お好み焼屋で打ち上げして帰途へ!琵琶湖ハイボールで疲れも吹き飛ぶ!

さて、兎にも角にも、鈴鹿・霊仙山!
青空が少なく曇り気味の雪山の中では、間違いなくこれまでで一番の面白さ。まさに関西一に相応しい素晴らしい雪山でした!

また緑のシーズンにも新緑とカルストのコラボを見に行きたいものだ。
福寿草を探しに行ってみるのも良い。
鈴鹿をホーム山域としたい今日この頃。

〜完〜

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