こんにちは!トラベルライターの土庄(とのしょう)です。今年の夏こそ自由に旅行...!!とはいきませんでしたが、その旅欲を晴らすべく、旅仲間の間で、"人に教えたい旅体験"について語ってみました。
私が取り上げたのは、夏の東北へ「避暑旅」です。
うだるような日本の夏、どこに行ってもムシムシとした暑さがつきまとい、外出が億劫になってしまいますよね。しかし、だからこそ涼感を求めて、アクティブに旅をするのも楽しいもの。
私の住んでいる愛知は、中部国際-秋田(ANA)、名古屋-青森・花巻・山形(FDA)など、東北へ就航する便が充実しています。会社が休みとなるお盆には、9連休をフル消化して東北を訪れるのが、私の中でトレンドです。
時には、マイ自転車を積み込み、北の大地を駆け抜ける大人の冒険も楽しんでいます!
ルーツは大学時代。考古学ゼミの金木調査

「夏休みになると、なぜ北を目指すのだろう?」
そう考えた時、ルーツは大学時代にありました。それは当時私が在籍していた考古学研究室で敢行した、青森県金木町の地質調査です。
金木町は、津軽半島の風光明媚な田舎町。文豪・太宰治の故郷としても知られています。そんな金木町ですが、実は考古学では、偽石器(石器に見える石)の産地として有名。
偽石器=自然為を分析することで、石器の特徴=人為について迫ろうというテーマの研究調査でした。

約1週間にわたる滞在では、朝から晩まで地層掘りと測量の毎日。泥臭く、体力勝負のストイックな調査が続きましたが、その中で
・津軽富士の雄大な山容
・朝晩の涼しさ
・朝日を浴びて走る津軽鉄道
・最果ての非日常感
など、今でも鮮やかな臨場感を伴って、脳裏に焼き付いて離れない風景・時間を得ました。
切磋琢磨した仲間と、たらふく飯にありつき、お風呂で汗を流したことも、青春というべき思い出です。

予算の都合上、青春18切符・夜行バスで京都〜青森まで移動したり、調査中に後輩がスズメバチに刺されるなど...本当に色々ありました。
決してスマートな旅とは言えませんが、旅行経験がほとんどなかった5年前の私にとって、今でも最初にして最高の旅です。
「夏休みになると、なぜ北を目指すのだろう?」
そう考えた時、ルーツは大学時代にありました。それは当時私が在籍していた考古学研究室で敢行した、青森県金木町の地質調査です。
金木町は、津軽半島の風光明媚な田舎町。文豪・太宰治の故郷としても知られています。そんな金木町ですが、実は考古学では、偽石器(石器に見える石)の産地として有名。
偽石器=自然為を分析することで、石器の特徴=人為について迫ろうというテーマの研究調査でした。
約1週間にわたる滞在では、朝から晩まで地層掘りと測量の毎日。泥臭く、体力勝負のストイックな調査が続きましたが、その中で
・津軽富士の雄大な山容
・朝晩の涼しさ
・朝日を浴びて走る津軽鉄道
・最果ての非日常感
など、今でも鮮やかな臨場感を伴って、脳裏に焼き付いて離れない風景・時間を得ました。
切磋琢磨した仲間と、たらふく飯にありつき、お風呂で汗を流したことも、青春というべき思い出です。
予算の都合上、青春18切符・夜行バスで京都〜青森まで移動したり、調査中に後輩がスズメバチに刺されるなど...本当に色々ありました。
決してスマートな旅とは言えませんが、旅行経験がほとんどなかった5年前の私にとって、今でも最初にして最高の旅です。
青森を再訪。そして東北・避暑の旅へ

それからでしょうか。夏を迎えるたびたび、夏の青森の思い出が、鮮やかな映像として脳裏に浮かび上がるようになります。
久しぶりに、あの青春に戻りたい。懐かしいフィールドを再訪したい!これこそ社会人になってから、夏に東北を訪れる原動力となりました。

気づいた時には、高い交通費を勘定に入れず、青森行きの飛行機を予約。少しでも予算を節約するために、自転車(ロードバイク)を現地での移動手段に選びました。
ちなみにANAやJAL、スカイマークなどの航空会社では、自転車は受託手荷物。キャリーケースと同じ扱いで、輸送料金はかかりません。
そして青森県を何度か再訪し、近隣の秋田県や岩手県へ足をのばしているうちに、「避暑旅」というテーマが完成します。

「八幡平(はちまんたい)」は雲上の楽園。色とりどりの高山植物が咲き乱れ、下界が嘘のように冷涼。東北の山々に魅せられます。

本州最北端の花火を眺め、心地よい夜風が頰をなぜる「大間崎」。非日常でカラフルな、2018年のお盆の思い出です。

「奥入瀬渓流」は、鮮やかな緑にマイナスイオンがパックされ、さながら天然クーラー。自転車で走り抜けるのも、この上なく爽快でした。
自分が住んだことのある大阪や名古屋では、夏に快適にサイクリングをするなど不可能です。
再訪を繰り返すうち、夏は北まで飛んで、非日常で涼感にひたる旅をする。この旅スタイルが毎年の習慣となりました!
それからでしょうか。夏を迎えるたびたび、夏の青森の思い出が、鮮やかな映像として脳裏に浮かび上がるようになります。
久しぶりに、あの青春に戻りたい。懐かしいフィールドを再訪したい!これこそ社会人になってから、夏に東北を訪れる原動力となりました。
気づいた時には、高い交通費を勘定に入れず、青森行きの飛行機を予約。少しでも予算を節約するために、自転車(ロードバイク)を現地での移動手段に選びました。
ちなみにANAやJAL、スカイマークなどの航空会社では、自転車は受託手荷物。キャリーケースと同じ扱いで、輸送料金はかかりません。
そして青森県を何度か再訪し、近隣の秋田県や岩手県へ足をのばしているうちに、「避暑旅」というテーマが完成します。
「八幡平(はちまんたい)」は雲上の楽園。色とりどりの高山植物が咲き乱れ、下界が嘘のように冷涼。東北の山々に魅せられます。
本州最北端の花火を眺め、心地よい夜風が頰をなぜる「大間崎」。非日常でカラフルな、2018年のお盆の思い出です。
「奥入瀬渓流」は、鮮やかな緑にマイナスイオンがパックされ、さながら天然クーラー。自転車で走り抜けるのも、この上なく爽快でした。
自分が住んだことのある大阪や名古屋では、夏に快適にサイクリングをするなど不可能です。
再訪を繰り返すうち、夏は北まで飛んで、非日常で涼感にひたる旅をする。この旅スタイルが毎年の習慣となりました!
夏の東北でおすすめしたい!5つのスポット

今回はせっかくなので、そんな大好きな夏の東北のうち、とっておきの場所を5つご紹介。避暑が目的なので、山に偏りがちですが、悪しからず...!!
世界遺産にも登録!日本最古の石器を展示する「大山ふるさと資料館」

まず最初に紹介したいのは、津軽半島の内陸に位置する「大山ふるさと資料館」。
以前は考古学に詳しい人が知る、マイナーな場所でしたが、実は2021年7月に【北海道・北東北の縄文遺跡群】として、資料館の隣にある大平山元(おおだいやまもと)遺跡が世界遺産に登録されました。
縄文時代の頃、日本の中心は北日本であったのでは?と思うほど、青森に根付く豊かな漁労採集文化を垣間見ることができます。
<大山ふるさと資料館の基本情報>
住所:〒030-1307 青森県東津軽郡外ヶ浜町蟹田大平沢辺34-3
営業時間:9時00分~16時00分
休館日:月曜日
入館料:無料
アクセス:青森市街から車で約50分
道マニアにはたまらない!圧倒的なパノラマ広がる「寒風山」

自転車旅を楽しんでいると、道への思い入れが強くなります。
近頃は、日本100名道や、それに準ずる絶景道を探して国内を巡っていますが、東北有数の道が秋田・男鹿(おが)半島の「寒風山パノラマライン」です。
標高300mちょっとでありながら、なぜか木々が全く生えず、森林限界の圧倒的パノラマ!眼下には日本海も雄大に広がります。
特に道オタ的には、阿蘇を彷彿とさせるような、このM字カーブが◎
<寒風山パノラマラインの基本情報>
住所:〒010-0663 秋田県男鹿市男鹿中滝川寒風山横通
料金:無料(寒風山回転展望台は有料)
アクセス:男鹿市街から車で約50分
これぞ夏休み。絵画のように美しい「十和田湖」

訪れた時、とても天気が良かったからか、一段と印象に残っている「十和田湖」。秋田県と青森県にまたがっているカルデラ湖です。
広大な湖は、空の青さを余すところなく吸収し、鏡張りの絶景!ところどころ漂う雲も、まるで絵画のような雰囲気を演出してくれました。
奥入瀬渓流へと続いていく唯一の水源にして、八甲田山麓の世界を作り上げる生命の源。湧き上がるような自然の生命力が、心に潤いをもたらしてくれます。
<十和田湖の基本情報>
住所:〒018-5511 秋田県鹿角郡小坂町十和田湖休平(十和田湖レイクビューホテル周辺)
アクセス:青森市街から車で約1時間40分
岩手山にうっとり。「焼走り溶岩流」の山岳絶景

岩手県の特別天然記念物「焼走り(やきばしり)溶岩流」。県の象徴・岩手山が1719年に噴火した時、流れ出た溶岩が固まって形成されたものです。
あたりは木々が生えず、荒涼とした山肌。遮るものもなく、岩手山が広がります。美しくも過酷な山の世界。その隔絶した山岳情緒を物語ってくれる場所です。
訪れた時は、雲が帯のようにかかっていました。時間帯により全く表情が異なるのも山の魅力。標高1180mと高いため、夏でも清々しい朝を過ごしました。
<焼走り溶岩流の基本情報>
住所:〒028-7113 岩手県八幡平市平笠(焼走り溶岩流展望台)
料金:無料
アクセス:盛岡市街から車で約45分
下北半島にある極楽浄土。青の秘境「仏ヶ浦」

最後に紹介したいのは、下北半島の景勝地「仏ヶ浦(ほとけがうら)」。
津軽海峡が作り上げる海食崖地形は、さながら極楽浄土を彷彿とさせることから、このように名付けられました。巨岩は五百羅漢や蓮華岩など、仏教用語で喩えられています。
そんなこの場所の特筆すべきポイントは、海の透明度。エメラルドブルーに透き通り、白亜の巨岩との対比がひたすらに美しいです。
アクセスが容易でない、まさに秘境ですが、それゆえに辿り着いたときの感動必至!
<仏ヶ浦の基本情報>
住所:青森県佐井村大字長後縫道石地内
電話番号:0175-38-2244(仏ヶ浦海上観光)
アクセス:大間から佐井港まで車で30分、佐井港から仏ヶ浦遊覧船で40分
※仏ヶ浦遊覧船のネット予約は 仏ヶ浦の観光遊覧船|仏ヶ浦海上観光(株)【公式】 。電話予約も可
今回はせっかくなので、そんな大好きな夏の東北のうち、とっておきの場所を5つご紹介。避暑が目的なので、山に偏りがちですが、悪しからず...!!
世界遺産にも登録!日本最古の石器を展示する「大山ふるさと資料館」
まず最初に紹介したいのは、津軽半島の内陸に位置する「大山ふるさと資料館」。
以前は考古学に詳しい人が知る、マイナーな場所でしたが、実は2021年7月に【北海道・北東北の縄文遺跡群】として、資料館の隣にある大平山元(おおだいやまもと)遺跡が世界遺産に登録されました。
縄文時代の頃、日本の中心は北日本であったのでは?と思うほど、青森に根付く豊かな漁労採集文化を垣間見ることができます。
<大山ふるさと資料館の基本情報>
住所:〒030-1307 青森県東津軽郡外ヶ浜町蟹田大平沢辺34-3
営業時間:9時00分~16時00分
休館日:月曜日
入館料:無料
アクセス:青森市街から車で約50分
道マニアにはたまらない!圧倒的なパノラマ広がる「寒風山」
自転車旅を楽しんでいると、道への思い入れが強くなります。
近頃は、日本100名道や、それに準ずる絶景道を探して国内を巡っていますが、東北有数の道が秋田・男鹿(おが)半島の「寒風山パノラマライン」です。
標高300mちょっとでありながら、なぜか木々が全く生えず、森林限界の圧倒的パノラマ!眼下には日本海も雄大に広がります。
特に道オタ的には、阿蘇を彷彿とさせるような、このM字カーブが◎
<寒風山パノラマラインの基本情報>
住所:〒010-0663 秋田県男鹿市男鹿中滝川寒風山横通
料金:無料(寒風山回転展望台は有料)
アクセス:男鹿市街から車で約50分
これぞ夏休み。絵画のように美しい「十和田湖」
訪れた時、とても天気が良かったからか、一段と印象に残っている「十和田湖」。秋田県と青森県にまたがっているカルデラ湖です。
広大な湖は、空の青さを余すところなく吸収し、鏡張りの絶景!ところどころ漂う雲も、まるで絵画のような雰囲気を演出してくれました。
奥入瀬渓流へと続いていく唯一の水源にして、八甲田山麓の世界を作り上げる生命の源。湧き上がるような自然の生命力が、心に潤いをもたらしてくれます。
<十和田湖の基本情報>
住所:〒018-5511 秋田県鹿角郡小坂町十和田湖休平(十和田湖レイクビューホテル周辺)
アクセス:青森市街から車で約1時間40分
岩手山にうっとり。「焼走り溶岩流」の山岳絶景
岩手県の特別天然記念物「焼走り(やきばしり)溶岩流」。県の象徴・岩手山が1719年に噴火した時、流れ出た溶岩が固まって形成されたものです。
あたりは木々が生えず、荒涼とした山肌。遮るものもなく、岩手山が広がります。美しくも過酷な山の世界。その隔絶した山岳情緒を物語ってくれる場所です。
訪れた時は、雲が帯のようにかかっていました。時間帯により全く表情が異なるのも山の魅力。標高1180mと高いため、夏でも清々しい朝を過ごしました。
<焼走り溶岩流の基本情報>
住所:〒028-7113 岩手県八幡平市平笠(焼走り溶岩流展望台)
料金:無料
アクセス:盛岡市街から車で約45分
下北半島にある極楽浄土。青の秘境「仏ヶ浦」
最後に紹介したいのは、下北半島の景勝地「仏ヶ浦(ほとけがうら)」。
津軽海峡が作り上げる海食崖地形は、さながら極楽浄土を彷彿とさせることから、このように名付けられました。巨岩は五百羅漢や蓮華岩など、仏教用語で喩えられています。
そんなこの場所の特筆すべきポイントは、海の透明度。エメラルドブルーに透き通り、白亜の巨岩との対比がひたすらに美しいです。
アクセスが容易でない、まさに秘境ですが、それゆえに辿り着いたときの感動必至!
<仏ヶ浦の基本情報>
住所:青森県佐井村大字長後縫道石地内
電話番号:0175-38-2244(仏ヶ浦海上観光)
アクセス:大間から佐井港まで車で30分、佐井港から仏ヶ浦遊覧船で40分
※仏ヶ浦遊覧船のネット予約は 仏ヶ浦の観光遊覧船|仏ヶ浦海上観光(株)【公式】 。電話予約も可
夏こそ飽くなき冒険心を解放しよう!
〜続〜
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