2018年5月22日火曜日

【2018年5月】濃霧漂う神秘的な山岳世界・大台ヶ原周回、帰還へ

            
とざつー『登山編』秘境・大台ヶ原へ
この山の名物となっている大蛇嵓

さぁ自転車でようやく20km弱のヒルクライムコースを走り抜いてきた!
いよいよ登山へ移行だ。

大台ヶ原の最高峰は、標高1695mの日出ヶ岳で、この時点で既に標高は1570mほどある!
まさにお手軽登山だ。

にもかかわらず自転車でヒルクライム→登山をした人は聞いたことがない。

もったいない!!と思うのは私だけでしょうか!?



それでは登山開始!
まずは大蛇嵓と呼ばれる断崖絶壁を目指し、駐車場から反時計回りに進みます。

進んでいくと笹の原っぱに木々がポツポツと立ち並ぶ変わった景観!
しばらくはこうした道を緩やかに下っていく。


それにしても大台ヶ原の新緑は美しい・・・!
と感じさせる景色の連続。

下りきった先には、シオカラ谷の吊り橋だ。
ポツンと佇む秘境感あるその姿に思わずテンションが上がります!

どうやら人の楽しそうな声が聞こえてくるし、川に降りられそうな雰囲気だ!
せっかくなので私も立ち寄ってみる。

そこには、美しい緑から湧き出るような癒しの渓流・・・。
まさに大台ヶ原の山が育んだ源泉なのだろう。

さて、この素晴らしいスポットで涼みながら
大台名物の「柿の葉寿司」を頂きまーす!!
あぁ、さっぱりして美味い。

さてと、シオカラ谷からは急登を登っていく。
この区間だけが唯一アップダウンの大きい区間だ!


 そして幾分、登りが落ち着いてくると・・・
道の雰囲気が少しずつ変わってくる。

というのも、この大台ヶ原の登山メジャーシーズンは5月下旬から6月。

この時期には、シロヤシオアケボノツツジ、シャクナゲなどの花が咲き誇る!!


至ることころで可愛らしい花を拝むことができた。
実はこの時期に大台ヶ原へ来た理由は、密かに、この花だったりするので満足満足!!

通称シャクナゲ坂と呼ばれる、シャクナゲのトンネルを進んでいきます。

大ぶりのピンクの花が印象的!

しかし、この辺りで恐れていた事態が・・・!!
な、なんと霧が発生してきとる。。。

方向的には大台ヶ原の主峰「日出ヶ岳」方面は完全に包まれているっぽい!
まじか!?今日は降水確率0%の一日中晴れの日だぞ!おこ

とにかく急いで大蛇嵓へ向かいます。
大台ヶ原を一周するコースを外れて、しばらく尾根を進んでいくと・・・


おおー!!一気に景色が開ける!!!
緑の中に飛び込んでいくような断崖が展開。

対岸には大峰山系を望み、既にガスが漂っていて、稜線は拝むことができないけれど
これはこれで神秘的で秘境の山らしい雰囲気を味わえる!


少しスリルもあって中々面白い場所でした!

そして、大台ヶ原への登山道へと戻ってみれば、そこは真っ白な霧の中。
危惧していた通り。


やはり、日本有数の豪雨地帯・大台ヶ原/大杉谷。
天気予報が全く当たらない(笑)

登山においてはよくあることだが、ガスが出てくると正直萎えるというもの。

しかしながら、実は紀伊山地を構成する山々においては、山岳霊場というイメージがあるからか、ガスが出ていた方が味があったりするから不思議!





これは大台ヶ原の隣立する大峰山・八経ヶ岳に登ったときにも感じたこと。

霧により、山の持つ神秘的な雰囲気が一気に増幅されるのです!




いやぁ、別世界・・・。
特に、大蛇嵓からすぐ行った牛石ヶ原と、最高峰「日出ヶ岳」の手前にある正木ヶ原は際立っていた!

木の墓場と言っていい。
立ち枯れ、倒木、生き生きと立っている木がない。

極めて異色な景観。

どうも50年ほど前の伊勢湾台風にて、巨木が根こそぎ倒され、その影響で自然環境が変わったことが起因しているのだとか!


昔は屋久島の白谷雲水峡の如く、苔むす鬱蒼とした森がトレードマークだったこの山も、ミヤコザザと鹿の繁殖により、このような殺伐とした原っぱへと変わった。

その立ち枯れの正木ヶ原が、現在、大台ヶ原の象徴的な風景となっているのも何だか皮肉な話だ。



生態系の難しさについて目の当たりにし、考えさせられた。

そんなこと日常で経験することはまずない。
そういう意味でもこの山に来た価値があった気がする!

そして、複雑な思いを抱きながら正木ヶ原を越え、少し下って一瞬急激な登りを経ると『日出ヶ岳山頂』だ!

ついたけど〜!しょっぼーーーい(笑)
(晴れてたら尾鷲湾方向まで見えるらしいけど)

というわけで三重県の最高峰を制覇です。

関西圏の最高峰はあと少し!

京都 皆子山 972m
大阪 大和葛城山 959m
兵庫 氷ノ山 1510m
三重 大台ヶ原 1695 m
和歌山 龍神岳 1382m
滋賀 伊吹山 1377m

伊吹山は山頂まで行けていないからリベンジと、龍神岳にも「とざつー」しないとw

さて、あとはサクサク歩いてビジターセンターの駐輪場へ戻ってきた!
やはり想像していたとおり真っ白な世界。

これは、下りを気をつけなくちゃ!

霧の水滴によりブレーキがやられ、気温も一桁を記録する極寒ダウンヒル。
こりゃ、5月の気温じゃないぜ・・・!!

そして行きとは全く様相を異にする大台ヶ原ドライブウェイを走ることになる。
分かりやすく比較して解説しよう!

 Before

After

Before

After

Before

After

違う!圧倒的に違う!!
まじで大改造!!劇的ビフォーアフター並みだ!笑

そして霧の中の超級スカイラインとは、まさしくかつて行ったと同じ状況で、その時と重なる。
あの時と同様、この変わり様・過酷なシチュエーションに自然への畏怖すら覚える!!

そして、ようやくガスの中を抜け出してきた!


さっきまであの白い雲の中にいたと思うと恐ろしい・・・!
未知の世界から次第に現実へと戻ってきたような心持ち。

さて、さりげなく豆イチをPRしていくスタイル(笑)
あ!小豆島一周よろしくね〜!!(関係ないw)

ということで、あとは気楽にどんどん下っていく!
道はところどころ悪いが、タイトターンがないので、ある程度のスピードを維持しながらぐんぐんと!!

実はこういう道ならば自動車(バスな一部車)より早いのが自転車(笑)

さてさて、大台ヶ原ドライブウェイを過ぎても下りは続くていく。
その距離全体で30km以上もあります。

ずきゅーんずきゅーんと風を切り裂き、まるでエンジンでも付いているようにかっ飛ぶ!!
踏まなくても50km/hは楽々出るぞ。

いんやー、長すぎるやろ!!
本当に、なんて所を登ってきたんだ!笑
毎回ダウンヒルするときに思います(・∀・)ニヤニヤ

程なくして下りより平坦基調へと変わる。

渓流沿いやダム沿いをゆーったり
ここは惰性で進む感じ。

そうしたら吉野町に入った辺りで前にチャリダーを見つける!

どう見ても遅いので抜かしたら、ムキになって追い返してきた!(私が信号で止まっているときに信号無視して後ろから2回)

下りはそこそこ早そうだが、登りがめっぽう遅いので、抜き返す他ない!
そして平坦では35km/hを維持し、突き放す!(私もムキになってんじゃん!w)

しかし、そのおかげで一時間に二本の電車に間に合いました〜ε-(´∀`*)ホッ
まさかの2分半輪行術なり。いざというときでも間に合うよ!にんにん(笑)

ということで1時間ほどかけて大阪へ。
電車の中で、今日一日の非日常体験を思い出す。
関西でも、こんな充実した登山ツーリングができるんだ・・・!!
大台ヶ原、本当にアドベンチャラスな場所でした。また行きたい!!

〜完〜

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