羨望の南アルプスの女王『仙丈ヶ岳』へ
女王は白衣を脱ぐことなく佇んでいた。 |
途中会った雷鳥、鳴き声が可愛すぎた!! |
自身2座目の3000m級登頂!親子にて。 |
登山に興味をもち、西日本の山を数々登ってきた私。
その多くは自転車旅の延長線上にあって、独自の旅を極めてきたつもり!!
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しかし、登山ツーリングではどうしても突破できない山脈・・・。
それが日本の屋根【アルプス】であって、そこには自分の見たことのない世界がある。
そんな信念から、ようやくアルプスへ足をかけることになった先週末。
南アルプスの貴公子『甲斐駒ヶ岳』と、女王『仙丈ヶ岳』へ
紅葉の六万石 |
南アルプスへ楽々アプローチ!!
日曜の早朝、場所は長野県伊那市にある仙水荘。
南アルプスへの拠点となっている場所の一つだ!
荷物を降ろして、さぁ出発!
本格的なアルプス登山は初めてだけれど、自分の持っている術には妥協しない!
先月に覚えたばかりのテント泊を実践します。
そして南アルプス林道バスへ乗り、登山口のある北沢峠(標高約2000m)へ
この北沢峠は、日本で乗鞍スカイライン・エコーラインとともに唯一のアルプスを貫く山岳道路。
私にとっては、自転車が進入禁止なのが辛いところだが・・・笑
林道は、半端ない大自然のスケールと秘境を感じる道で、まだ登山し始めていないのにテンションが上がる私!
だってこの光芒の綺麗さといったら・・・!!
雲海の中、そびえ立つ日本二百名山の鋸岳
雲がなくなっていき、アルプスの稜線が眼前に
・・・と、結構楽しんでいたら、いつの間にか1時間経過していて、北沢峠へ到着だ。
バスの運転手さんのガイドも良かったです!
そして、まず向かうはテン場!!
だが、テント多すぎワロタw
実は今回来たこの北沢峠は、V字谷の底にあり北に行けば甲斐駒ヶ岳、南行けば今日登る仙丈ケ岳がある!
ということで、ここを拠点に両座を攻める人が多い。
今回の私たちも、そのプランになります。
設営場所を見繕うのは一苦労だったけれど、何とか終わらせて10時前には出発!
深い樹林帯を抜けて女王峰へ
それでは、いざクライムオン!待ちに待ったアルプスなので、意気揚々で足も軽い!!
さぁどんな世界が待っているのか?
まず歩くは、南アルプスならではの樹林帯!
南アルプスの森林限界は標高が高いため、そこまでが一番の戦いです。
サクサク進んで順調に2合目を通過!
しかしここでガスが広がってきた・・・
これはこれで味があって好きだけれど、この先が思いやられるんだよね。。。
元々、今回の3連休の天気予報は微妙だったし、不安が募るところ
そして可愛らしいお花
うん!頑張ろう!!!
一心不乱に濃霧立ち込める樹林帯を駆け上がります。
そこから3〜5合目までの心は無!笑
少し周囲の景色が見えてもこんなもん(゚o゚;;
ありゃりゃ、これは今日はダメかもしれない・・・
とやはり萎えていたところ
その先にあるのは青空!
まじか!?!?
これは早く上がるしかない!!!
猛ダッシュだ!!
登りきった先には・・・!!(山ならではの一期一会)
お椀型の小仙丈ヶ岳と森林限界!!うわああああああ〜〜〜〜〜!!!
この爽快感が堪らない!!
そしてテンションが上がるのには、もう一つ理由が有る!
だって紅葉しとるんやもん!!
さすがに早いと思っていたけれど、結構色づいていて思わず見入ってしまう・・・。
いやぁ美しい・・・。
・・・とカメラ片手に周囲の風景を楽しんでいたら
あっ!!雷鳥を発見!
そして、なんと番ちゃんでした!!!
題名「秋の訪れと雷鳥」
特に、このメスの雷鳥は「クルックル」って鳴きながら、こっちへ近づいてくれて、すごく癒されました。
しかも、なんとこのカップル!
二羽とも好き勝手に歩き回るのに、しばらくしたらちゃんと近くにいる。
そんな可愛らしい姿に、ほんわかした時間でした!
さぁ、アルプスらしい最高のイベントを堪能できたところで、ピークを目指そう!
相変わらず紅葉が素晴らしいね♪
そして、まず一つ目のピーク「小仙丈ケ岳」へ到着!
周りにはガスが立ち込めて眺望はないけれど、もしかしたら晴れる可能性もあるし、様子を見ながらご飯を食べることにします!
セブンイレブンで買った肉うどんが、意外にもめちゃくちゃ美味くて大満足!
そして、その間に
白く立ち込める
ガスは
晴れない…
けれども、その姿こそ女王らしいと思ったり・・・笑
だって白衣を身にまとった女性が、恥かしそうに顔を見せずに佇んでいるようでしょ!
っていう妄想(笑)
さぁ、顔を見せてくれないならね、会いに行きましょうではないか!!
仙丈ケ岳のピークへ
ということでラストの区間、小仙丈ケ岳〜仙丈ケ岳の縦走路を進む。
カールの全貌は望めないけれど、それでも雰囲気は抜群だ。
高山ならではのナナカマドの紅葉も本当に色鮮やかで好き!!
途中一瞬だけガスが和らいで、小仙丈沢カールが見えてきた。
仙丈ケ岳が女性的と形容されるのは、この包み込むような懐(カール)と、たおやかた稜線美にあると思います!
遠くから全体は見れなかったけれど、何とか仙丈ケ岳を感じる景色が見られて満足。
だけど、それもほんの一瞬!
この後は、ガスに飲まれて下山まで稜線は終始ガスの中でした。
しかし、ついに仙丈ヶ岳の山頂!
3000m級を登頂した時の達成感はひとしおだ!!
親子揃ってピース!
本当は甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、富士山、北岳や間ノ岳など南アルプスの素晴らしい稜線が望めるのだろうが、止む無し・・・。
また次回、この山に来る理由ができたと思えば、リベンジもモチベーションになる!!
と思ってピークを後にします。
小仙丈ケ岳付近だけガスが晴れており、特有の高山帯を楽しむ!
そして再び樹林帯へ!
ゴツゴツした岩道の中を、急激な箇所もあり、所々濡れていたので慎重に!
こういう山だと、登りよりも下りの方が脚に負担が掛かってシンドい!
神経も使うし・・・汗
かなり長かったですが、ようやく北沢峠経由でキャンプ場へ
まだ時間は16時過ぎ、いつもよりはかなり時間が早い!
とはいえ、天気が悪くて暗くなっていたし、丁度良いかな~というところ。
しかしながら、テントへ着くと同時に、頭痛と目眩が悪化してきてしまった。
今思えば高山病だったのかもしれない…
ということで、最低限の支度をして19時頃に床に着きました。
さて、こんな体調で明日はどうなることやら・・・
~続~
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