初めて小豆島を訪れるチャリダーが走るべき自転車旅ルートを解説します!
最近嬉しいお話を少しずつ聞くようになりました!
それは「私のブログを見て小豆島を訪れる方が徐々に現れてきている」ということ
自転車旅を始めた当初から小豆島が大好きで、より多くのチャリダーにこの島に来て好きになってもらいたい!!
と考える私にとっては物凄く嬉しいことです。
さて、それを受けまして、改めてブログを見返してみたのですが
私のブログはいつも旅の日記になっており、体系的に纏められていない!!
と気づきました(笑)
今更ですね。。。
ということで、初めて小豆島を旅する旅する方に対する手引きとして本稿を執筆しようと考えました。
フェリーを効果的に使った旅プラン
先日の記事でも記しましたが、小豆島の特筆すべき点の一つに「フェリー航路の豊かさ」が挙げられる!もう一度纏めてみよう。
出典:小豆島オリーブアイランド |
神戸~高松~坂手(深夜便あり)
姫路~福田
日生~大部
新岡山~土庄
宇野~豊島~土庄
【高松-小豆島】
高松〜草壁、池田、土庄
何と8ルートもあり、ここまで船が就航する島は、全国で小豆島だけ!!
この点が、九州を除く西日本のチャリダーのアクセスを比較的容易にしており、自転車旅のバリエーションにとって恩恵をもたらしてくれています。
これについては以後詳述します。
小豆島のおすすめルート
これまで10回以上、小豆島を訪れてきた私が「小豆島を走るとしたらココ!」というルートを提示したいと思います。先述した、フェリーとの流れを踏まえて紹介しますので、ルート決定の参考にしてみてください。
①三都半島
絶景★★★★☆走りやすさ★★★★☆
難易度★☆☆☆☆
【おすすめ時期】2月中旬、4月上旬
【スポット】釈迦ヶ鼻園地、アート(境界線の庭・潮耳荘など)、城山公園、海沿いの道
【グルメ】特になし、内海が最寄り
【行きやすい航路】
神戸~高松~坂手(深夜便あり)
新岡山・宇野~土庄
高松~草壁、池田、土庄
【ルートラボ】
小豆島一周(通称マメイチ)に含まれていないものの、小豆島の魅力が凝縮された穴場エリアがこの三都半島(通称みとはん)!!
島を一周する幹線道路から少し離れて、走ってみれば細かなアップダウンが始まり、それを越えた先には絶景の海沿い区間が広がる!!
まずはこのギャップが堪らない!そしてこの区間は本当に気持ち良い・・・。
その後少し登りがあり、やや大変だが、半島先端の釈迦ヶ鼻は綺麗な砂浜と海が広がる穴場スポット!
2月中旬に見ごろを迎える河津桜を眺めながら寝転がって休憩するのがおすすめ。
また、この半島の目玉は、西側の付け根にある「城山公園」
島一番の桜の名所として知られ、4月上旬には桜並木のヒルクライムをして、桜越しに瀬戸内海を眺めることができ、癒しの絶景スポットだ。
ちなみにアートも豊富で、潮耳荘、花寿波島の秘密、境界線の庭、少年と怪物など見所が多い。
②寒霞渓
絶景★★★★★走りやすさ★★★☆☆
難易度★★★以上
【おすすめ時期】11月中~下旬
【スポット】四方指展望台、寒霞渓、星ヶ城
【グルメ】特になし
【行きやすい航路】
全ルート
【ルートラボ】
下記の通り
【概要】
この島の特筆すべき点としては、島一番の山岳『寒霞渓』へのアプローチの多さ!!
東西南北から4つの道が、頂上近くで合流しており、どこからでもトライできる。
こんな場所は中々ないだろう。
各港と道を照合すると以下の通り
①小豆島スカイライン(土庄)
→序盤は好展望。中盤から後半には平均斜度12%程の区間があり、かなり高負荷で足付き無しで登りきるのは困難!健脚者向きの上級コース。
【ルート】
②小豆島ブルーライン(草壁、池田、坂手)
→キツい区間は全くないものの、かなり長いのが特徴的!ただし小豆島の渓谷美を一番味わうことができる絶景道。ダウンヒルの楽しさは国内有数だと思う。
【ルート】
③北側ルート(大部)
→負荷&距離ともに丁度良く、ワインディングが続く山岳道路の雰囲気と、海を見渡す眺望が楽しめる。初級者にオススメ。
【ルート】
④東側ルート(福田)
→中々の負荷だけれど、眺望がないのがつらいところ。吉田ダムを経由すると、小豆島の大渓谷を感じることができるが難易度は上がる!やや健脚者向けの中級コース。
【ルート】
・・・とこのように、かなりバラエティに富んでおり、登りと下りを変えれば、小豆島を横断/縦断も可能!
そして一番の魅力は、どのルートにも共通の四方指と寒霞渓という展望スポットで、きっと登りきった先の景色を見れば
「あぁ登ってきて良かった・・・。」と思えるはず!!
③前島地区
絶景★★★☆☆走りやすさ★★★★★
難易度★☆☆☆☆
【おすすめ時期】5月上旬
【スポット】重ね岩、海に掛かる鯉幟、エンジェルロード
【グルメ】(土庄)おおみねのうどん屋、スープカレー「ポパイ」、なぎさ、小豆島ラーメンHISHIO
【行きやすい航路】
新岡山・宇野~土庄
高松~草壁、池田
【ルートラボ】
【概要】
三都半島と同様「豆イチ」のルートには含まれないけれど、距離・景色・負荷ともに丁度よく、自転車で走ることを楽しめるエリアが、この前島地区です。
何と言っても素晴らしいのは、前島の西側区間は瀬戸内海の海道を彷彿とさせる開放感あふれる道!
綺麗な海を見渡しながら、ぐんぐん加速していくのが楽しい!!
おすすめスポットは、小高い山の上にある絶景スポットの重ね岩(どうやってできたか不明)
こどもの日周辺に、廃校となった趣ある小学校に隣接する浜辺に掛けられる鯉のぼり!!
などなどフォトジェニックな風景の数々に出会えます!
短いけれど、魅力的なエリアだ。
④小豆島北部
絶景★★★走りやすさ★★★★
難易度★★
【おすすめ時期】3月
【スポット】水仙ロード、絵手紙ロード、残石公園、吉田ダム
【グルメ】(土庄)おおみねのうどん屋、スープカレー「ポパイ」、なぎさ、小豆島ラーメンHISHIO
【行きやすい航路】
新岡山・宇野・高松~土庄、日生~大部、姫路~福田
【ルートラボ】
【概要】
観光資源が豊富で、島の中では比較的華やかなイメージのある小豆島。
それは「島の表の顔」であるということは、この北部エリアを走れば分かってもらえると思う!
島の北側は驚くほど静かで、観光地という雰囲気は無い。
しかし本来、島というのは、人々の営みや生活感そして自然が緩やかに結びついた独特の文化や雰囲気を楽しむものだと思うので、そういう意味では本来的な島旅を楽しむことができる。
また南部に比べて手つかずの自然が残っていて海が本当に美しく、アップダウンに富んだ道は走り応えが抜群!!
一番おすすめの時期は2~3月の水仙が咲く時期で、伊喜末地区周辺の道の一部が美しい黄色に彩られます。
⑤肥土山・中山千枚田
絶景★★☆☆☆☆走りやすさ★★★☆☆
難易度★★☆☆☆
【おすすめ時期】6月・瀬戸内国際芸術祭会期
【スポット】アート(オリーブの夢など)、千枚田
【グルメ】こまめ食堂
【行きやすい航路】
新岡山・宇野~土庄、高松~草壁、池田、土庄
【ルートラボ】
【概要】
やはり島と言うと海のイメージが強いけれど、『海と山が並存する』のが小豆島の特徴の一つ。
山という指標でも、小豆島には魅力的なスポットが数々存在する。
その中で、島とは思えない里山の集落の雰囲気を手軽に楽しめて、初心者でも挑戦しやすいのが、この肥土山・中山千枚田エリア!!
その名の通り、見所は棚田百選にも選ばれている「千枚田」
湯舟山の山腹に700もの棚田が展開していて、日本の原集落の趣を見せてくれます。
ちなみに湯舟山を始め、このエリアの至る所から出ている湧水が島の農業と人々の営みを支えており、自転車で回ればそれを身を以て体感することができる。
ベストシーズンは田植えの時期の千枚田と瀬戸芸アート「オリーブの夢」のコラボレーションが見られる夏!
⑥西寒霞渓(小豆島ヴィラ)
絶景★★★★☆走りやすさ★★☆☆☆
難易度★★★★★
【おすすめ時期】晴れの日
【スポット】一枚岩、石の館、ライハのツボ
【グルメ】ライハのツボ(別途1000円※ただし3名以上)、持ち込み
【ルートラボ】
【概要】
小豆島に行ったら、ぜひ泊まってほしい宿がある。その名も『ライハのツボ』
かつては別荘地として栄えていたが、水がでなくなり、時代とともに廃れていった小豆島ヴィラにポツンと佇む香川県唯一のライダーハウス。
※ライダーハウス・・・ライダー/チャリダー/徒歩客のために提供されている格安宿のこと。
ここへ辿り着くためには、距離6.5km/標高差550mほどのヒルクライムを行わなければならず 、ハードルは高い!
しかし、旅を素晴らしいものにしてくれることは間違いないので、ぜひ訪れてほしい。
例えば、お客さんが3人以上揃うと、BBQ(夏)、鍋(冬)をしてくれたり
ふかふかの御布団付きで、広々としたログハウスに泊まることができる。
宿泊者同士、ライツボのオーナーとの団欒の時間が楽しい!
また早朝には、ライツボオーナーおすすめの絶景スポットを案内してもらうことができ
これが感動の絶景だ!!
走りやすさ★★★★★
難易度★★★☆☆
【おすすめ時期】晴れの日
【スポット】壇山展望台、海に飛び込む道
【グルメ】どんどろ浜商店
【プラン】
土庄~豊島~宇野
【ルートラボ】
【概要】
実は、小豆島の隣島である豊島も「土庄町」に属し、行政上では小豆島と同じ括りになる。
この豊島には新岡山から土庄へ行くフェリーで途中下車をすれば寄ることができ、小豆島と組み合わせた旅プランが可能!
宿泊者同士、ライツボのオーナーとの団欒の時間が楽しい!
また早朝には、ライツボオーナーおすすめの絶景スポットを案内してもらうことができ
これが感動の絶景だ!!
⑦豊島
絶景★★★★★走りやすさ★★★★★
難易度★★★☆☆
【おすすめ時期】晴れの日
【スポット】壇山展望台、海に飛び込む道
【グルメ】どんどろ浜商店
【プラン】
土庄~豊島~宇野
【ルートラボ】
【概要】
実は、小豆島の隣島である豊島も「土庄町」に属し、行政上では小豆島と同じ括りになる。
この豊島には新岡山から土庄へ行くフェリーで途中下車をすれば寄ることができ、小豆島と組み合わせた旅プランが可能!
途中にオフロードを挟むけれど、行く価値は十分にあると思います。
それ故に、渡航地を変更したり、組み合わせることで旅のプランへバリエーションルートを作ることができる。
連泊のツーリングの場合、これを効果的に活用した自転車旅がおすすめです!
具体的な案として下記を提示しようと思います。
一番就航数が多い小豆島~高松を利用したプラン!
片道1時間ほどなので気軽に利用できる。
讃岐うどん巡りに加えて、五色台スカイラインや屋島ドライブウェイなど山岳コースも組み合わせることができ、レベルに合わせて様々なコース設定が可能!
片鉄ロマン街道とは、かつての鉄道の廃線を活用したサイクリングロードで、田舎の田園風景のなか爽快なサイクリングを楽しむことができる穴場スポットです。
かつての駅舎やSL鑑賞も行うことができ、周囲には四季折々の魅力的な場所がたくさん!
ぜひ組み合わせて欲しいのは、六甲山の夜景!
フェリーが深夜1時に出発の為、フェリー乗船前に、ひとっ走りしてくれば、百万ドルの夜景と呼ばれる圧倒的に美しい夜景を堪能できます。
遠方から来て時間のない方は、ビーナスブリッジまででも有り♪
岡山県の中でも、有数の絶景スポットの鷲羽山までアプローチがしやすいです。
夜には鷲羽山スカイラインから水島コンビナートの工場夜景を楽しむことも可能!
近くにある金甲山は地元のヒルクライムスポット!
もっと広域に考えた小豆島+αプラン
はじめに、小豆島は日本一フェリーの航路が多い島だとお伝えしました!それ故に、渡航地を変更したり、組み合わせることで旅のプランへバリエーションルートを作ることができる。
連泊のツーリングの場合、これを効果的に活用した自転車旅がおすすめです!
具体的な案として下記を提示しようと思います。
①香川うどんライド
一番就航数が多い小豆島~高松を利用したプラン!
片道1時間ほどなので気軽に利用できる。
讃岐うどん巡りに加えて、五色台スカイラインや屋島ドライブウェイなど山岳コースも組み合わせることができ、レベルに合わせて様々なコース設定が可能!
②片鉄ロマン街道
大部~日生、土庄~新岡山・宇野を利用して組み合わせることのできるルート。片鉄ロマン街道とは、かつての鉄道の廃線を活用したサイクリングロードで、田舎の田園風景のなか爽快なサイクリングを楽しむことができる穴場スポットです。
かつての駅舎やSL鑑賞も行うことができ、周囲には四季折々の魅力的な場所がたくさん!
③神戸夜景ライド
神戸~坂手を利用したプラン!深夜便も充実しており、最も小豆島にアクセスしやすい航路です。ぜひ組み合わせて欲しいのは、六甲山の夜景!
フェリーが深夜1時に出発の為、フェリー乗船前に、ひとっ走りしてくれば、百万ドルの夜景と呼ばれる圧倒的に美しい夜景を堪能できます。
遠方から来て時間のない方は、ビーナスブリッジまででも有り♪
④鷲羽山・瀬戸大橋
土庄~新岡山、宇野を利用したバリエーションルート!小豆島は岡山方面の便数が充実しているのが良い。岡山県の中でも、有数の絶景スポットの鷲羽山までアプローチがしやすいです。
夜には鷲羽山スカイラインから水島コンビナートの工場夜景を楽しむことも可能!
近くにある金甲山は地元のヒルクライムスポット!
まとめ
どうだったでしょうか?以上を纏めてみると、小豆島には内にも周辺にも、サイクリストが自転車旅をしたくなる数々のスポットが存在し、フェリーと結び付ければ、自分オリジナルの旅を楽しむことが可能です!!
また小豆島一周、通称『マメイチ』は、関西の「びわいち」「アワイチ」に比べてあまり知られていないけれど、景色や旅情という点では、それらに決して劣ることはなく
むしろ『マメイチ』に含まれていない穴場ルート、それらを含めれば、間違いなく西日本有数のサイクリングスポットだと思います。
「より多くのチャリダーにこの島を好きになってもらいたい」「そのために、この島へ走りに来て欲しい」
私の発信はこれからも続きます!
どうぞ、このブログを片手に小豆島を訪れてみてください。
きっと素晴らしい旅が待っているはず!!
〜完〜
おはようございます。
返信削除いや~これはまさに総集編!素晴らしい!
初めて小豆島を訪れるチャリダーさんは、これで完璧!
・・・
のはずです(笑)
にしても、(小豆島で人生変わった)の一言は嬉しい限り。
これは、2輪車旅ならではの世界かもしれません。
旅先で長期滞在、又は何度も訪れて、現地の生活を体験して、その地に溶け込み、宿で仲間が増える!
私もそうやって人生が変わりました。
多分、良い方向に行ってると思います。
妹○さんも、そうですよね?
ただ、それが行き過ぎると、退職して北海道行きのフェリーに飛び乗り、現地のハロワに行きつつ、シャケバイすることになります(笑)
旅の魔力・・・
でわでは、今日も良い一日を!
ライツボさん
削除おはようございます!
これまでの小豆島の経験を惜しみ無く投入しました♪♪
フェイスブック上等では、早くも行きたい!行きます!の声があり、嬉しいところです(о´∀`о)
タイトルはまさに、その通りで
旅へ後押しさせてくれて、カメラ、キャンプ等々の趣味を広げる契機にもなってくれました。
もちろん魅力的な出会いも・・・!
踏み外したい気持ちもありますが(笑)
今の会社は長期連休もあるので、それをコツコツ使いながら楽しんでいきますw