2021年4月28日水曜日

【五島2-4】最果て感ある日本遺産「三井楽」!夕陽に照らされたキリシタン墓地に感じる愁い

            

最果て感ある日本遺産「三井楽」!夕陽に照らされたキリシタン墓地に感じる愁い


1日で4記事にも亘ることになってしまった五島2日目。それほどまでに充実していたと言っても良い。前半の旅らしい温かい出会い、離島の大自然とアップダウンを走り抜けたその先に、圧倒的に美しい海に出会って・・・

その一連のストーリーこそ自転車旅ならでは。移動も含めて、全てのプロセスが旅で、仮に同じルートで走っても、同じになることはない。

その場所で、その季節に、その時間帯にしか味わえない一期一会の繰り返しこそ「自転車旅」。

そんなことを改めて実感する行程だった!

しかし、まだ五島2日目は終わりではない!高浜から距離にして30km以上、ゴールの民宿までまだまだ素晴らしい五島を体験する内容が待っていた。



高浜から一山越えて町方向へ下ると、ようやく町が現れる。「三井楽」といって福江島北西部の半島。本当はショートカットする予定だったけれど、ここまでの巻きの走りが余裕を生んでいた!

しかも、5月は日が長いからそこも大きい!本日は民宿に泊まるので、多少遅くなっても良いし、せっかく旅に来ているのだからフルに楽しみたい!!

このチョイスが大いに正解だった。

なぜなら、三井楽にはさっきまでとはまるで違った五島の表情が広がっていたから・・・!!
流れ出た溶岩?が海岸付近に広がり、そこから海を挟んで見える福江島の山々。最果て感を漂わせる風景がそこにはあった。

遮るもののない道、そこに吹きすさぶ風が心地よくて、思わず立ち尽くしてしまう。
時間のない寄り道だけれど、ゆっくりせずにはいられなかった。


今日一日で目まぐるしく風景が変わってきたけれど、それらすべてが福江島。
「ここまで色んな表情を持っているのが五島なのか・・・?」

そんな三井楽のハイライトとなったのが「渕ノ元キリシタン墓地」

実は、長崎北部の外海から多くのキリシタンが移住先に選んだのが五島列島!
その所産として、現在でもキリシタンにまつわる史跡が多く残る。今や世界遺産に登録された教会群もその一つ。

けれど、私は学生時代にキリシタン墓地の研究をしていたこともあり、関心は「お墓」に向いていた。今でもお墓から見えてくる当時のキリシタンの姿にはとても関心があって、実は「三井楽」に立ち寄ったのは、私の興味関心によるものだ。

その中でもこの渕ノ元キリシタン墓地は、今まで見てきたどの墓地とも違っていた。
通常、山奥にある墓地が海に面して堂々と展開されている。
けれど島の北西側、これは幕府の勢力がある長崎本土より一番遠いのだ。

つまり、この地に移住したキリシタンは、大きな勢力を意識しながらも、堂々と信仰していたことを物語ってくれる。

暮らす地まで変えてまでも信仰を守り抜いてきた、そんなキリシタンの誉れを感じずにはいられない!

そして丁度日没のタイミングを迎えて、夕映えする墓碑が感動的!

学生時代に研究した「外海」も夕日が綺麗だったことから、きっと五島に移住した後も、この地のキリシタンはこうやって夕日を眺めて、懐かしい故郷へ思いを馳せていたに違いない。

そう考えれば、とても感慨深いもの。

さぁ日が暮れてしまうから、あとは愚直ダッシュ!ということで、三井楽半島の西側へ

こちらにも本当に美しい海とビーチが広がっていた!
グーグルマップには特に何も記されていないけれど、これが島旅の醍醐味。

行ってみないと分からないし、行ってみると思わずに素晴らしい景色に出会えたりする。

三井楽のなだらかな丘の向こうに夕日が沈むのが見えた。
長かった今日一日が終わる!たくさんの出会いや思い出ができた今日が終わってほしくないという感情もこみ上げる。

それほどまでに、これまでの旅の中でも圧倒的に充実していた「福江島」。

宿に行くまでに一つあるアップダウン。本当はトンネルを使えば良いけれど、敢えて峠を行く!
真っ青な景色は見れなかったのが少し残念だったけれど、やはり行きたいところは」なるべく網羅したいからね。

そこから思いっきり下り、平坦を坦々と進む!もう残す思いは、"早く宿へたどり着いて晩御飯を食べたい!"ただそれだけ。
そのために本日で一番のスピードで!!この最後の粘りが、最近は当たり前になってきた!だいぶ走力が付いてきたかなというところ。
宿に到着した時の安堵感。

そしてたどり着くや否や、豪華な晩御飯が待っていた。もう我慢できないので、いっただっきま〜す!!!

走り終わった後のビールは神!

ご飯に合う新鮮な魚が満載で、ご飯を一人4杯ほど食べてしまった!それほどに今日はカロリーを使った一日。

気さくな若旦那との会話の時間も楽しかった!
釣り客に人気の宿なこと、民宿についての経営者とお客の意見、この民宿の改装費用について(笑)←若旦那ぶっちゃけすぎw

などなど、こうした温かみのある時間も民宿の醍醐味の一つ。ホテルでは味わえない!

そしてお腹いっぱい食べたら一気に眠気が込み上げる!お風呂でのぼせてしまったのもあり、すぐ横になった。

~続~


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