2018年9月19日水曜日

【総集編】自転車旅で出会った風情ある街10選

            

自転車旅にて訪れるべき素晴らしい街を紹介します!

伊根の舟屋@京都府京丹後市

竹原の街並み@広島県竹原市

オリーブを感じる小豆島@香川県小豆島
こんにちは!ゆうへいです。
私が自転車旅を始めて、もうすぐ3年が経とうとしています。

こう振り返れば、まだまだ始めて日が浅いとはいえ、いろいろ行ってきた気がする!!
しかも、その過程で自転車→登山・写真・キャンプなどに趣味が派生してきたし、好きなものも増えた。

例えば、自然の風景や道や、グルメや温泉などなど・・・
そして、その一つに『街』があります!
足助の町並み@愛知県豊田市


八丁堀@滋賀県近江八幡市


答志島の漁村@三重県鳥羽市

旅をする中で、『街』というのは千差万別で、その地の雰囲気や文化・歴史、自然とのつながりなど『その地のらしさ』=その地の物語を映し出していると実感するようになった。

そんな日本の素晴らしき街を、抜粋して紹介してみようというのが本記事の趣旨です。

自転車旅で出会った風情ある街10選

ということで以下で、訪れた街の満足度の高い順に紹介していきたいと思います。

景色★★★★★:街から望める景観の素晴らしさ
風情★★★★★:空気感というか完全に私の主観(笑)
歴史★★★★★:歴史がいかにその街に根付き、表情を見せているか
グルメ★★★★★:極上グルメと、そのバリエーション
宿満足度★★★★★:宿泊した宿の満足度の高さ

いずれも5点満点で、この5項目の平均点の高さで順位付けしています。
同平均点になった場合は、5点満点の項目が多い順に並べています。

1位 長崎県旧外海町(4.4)

景色★★★★☆
風情★★★★★
歴史★★★★★
グルメ★★★★☆
宿満足度★★★★☆


私の中で、故郷と呼ぶべき思い入れの深い地が幾つかあるが、その筆頭が『長崎県旧外海町』

長崎から離れた辺鄙でこじんまりとした町だが

何故ここが一番に選ばれたかというと、【日本のキリシタン文化がすごく根付いている地】というのが大きい。

当時のキリシタンの痕跡が多く残っていて、それが現在の生活に直結していることが読み取れる。そして景観もグッドなのだ。

圧倒的に青い海が、心を洗ってくれる・・・。

そして特にオススメなのが、城山からの眺望!
外海の集落と、海そして急峻な地形が織りなす絶景!!

この入り組んだアップダウンに富んだ地形も、キリシタンが隠れるのに大きく貢献したと言われている。

この地一つ一つの要素が、決して無駄ではなく、この地の歴史にダイレクトに影響を及ぼしているのだ!
この外海町は知れば知るほど趣が増す町です。

そして至高とも言えるのが、この夕日である。
外海の沿岸を走る道は、サンセットラインと呼ばれる美しい道・・・。
遮るもののない水平線の彼方に、夕日が沈んでいく情景は、筆舌し難い感動がある。

この他にもグルメ・宿情報としては、外海の中心に位置する道の駅のグルメバイキングが最高!

地元の食材をたっぷりと堪能できる♪
また道の駅で売っているドロ様そうめんや、遠藤周作記念館のドロ様パスタもオススメだ!

なおドロ様とは、カトリック復教時に日本のキリスト教を立て直しに来た神父で、貧しかった当時のキリシタンのために素麺やパスタ作りを教えたと言われている。

宿は充実しているとは言えないが、久栄と言う民宿がオススメ!
 キリシタンの番組制作を手伝っていた際に、私も何度か宿泊させていただきました。

2位 香川県小豆島町(4.2)

景色★★★★★
風情★★★★★
歴史★★☆☆☆
グルメ★★★★☆
宿環境★★★★★


瀬戸内海に浮かぶ西洋の薫りを漂わせる島『小豆島』
本ブログでも数え切れないほど登場しているが、【街】という観点でも私の大好きな場所。

私が思うに小豆島とは、旅で満足度を高める要素がほぼ全て満点クラスの最高の島だ!!
特に好きな景観は、小豆島ならではの起伏に富んだ地形とその麓に展開する坂手地区の町。

地場産業と島文化の結びつきが、至る所に垣間見えて・・・
町中に咲く桜の木やオリーブの木
日本のエーゲ海と称されるオリーブ公園の景観
至る所に「なんかいい・・・」と感じる情趣と風景がある!

特に、坂手地区の薫風を感じる醤油工場通りや、内海地区で一気に開ける海沿いの道、三都半島の付け根へと降りる道など…

道と町、そして景色との結びつきが堪らない島!
思わず毎回立ち止まってしまう。

そしてトドメには、グルメ要素の高さもお墨付きだ!!

ミノリジェラートのピザとジェラート!

ヤマロク醤油の醤油かけかけアイス

おおみねのうどん屋のオリーブ牛しぐれうどん

 森國酒造のまかないランチ

そして日本一のライダーハウスも宿泊必須!!!
その名も『ライハのツボ』
ライダーハウスの素晴らしさを知って、一人でもライハ好きが増えて欲しいというオーナーの意向が思いっきり表れたネーミング!!

素晴らしいおもてなしをして頂いていつも感謝だ。

3位 広島県大崎下島(3.8)

景色★★★★☆
風情★★★★★
歴史★★★☆☆
グルメ★★☆☆☆
宿環境★★★★★

瀬戸内海はサイクリストのワンダーアイランドと言えるが、その内名道の一つ『とびしま海道』にある大崎下島がすごく良い場所だったので取り上げる!

この島にある御手洗地区は、江戸から明治、大正の連綿とした趣深い街並みを残している。
観光地ながら島ならではの漁村の雰囲気もしっかりと感じられ、静かなところもポイントが高い!

その中で一番オススメだったのが、『ゲストハウスくすし』さんだ。
味のある街並みに佇む水色の建物。
かつては病院だった建物を転用しているらしい!

内装もかつての建物の生かせるところは多くを残している。

町とお宿の両方を組み合わせることで、大崎下島をより深く味わい楽しむことができる!!
その点で、大崎下島が上位に上がったのは、このゲストハウスの存在が大きい。

 グルメ要素は幾分か乏しい場所だけれども
ゲストハウスの併設バーでは、ご当地のお酒なんかも楽しめる!!
瀬戸内といえば、柑橘類のカクテルを♪

朝食に出てきたさつまいものスープが美味しすぐて感激!!

みかんヨーグルトを挟んだクロワッサン

そんな優雅な食事を食べたら、島の良さを感じる時間は本当に素晴らしい。
大崎下島、小さいけれど本当に魅力的な島だ。

4位 三重県答志島(3.8)

景色★★★☆☆
風情★★★★★
歴史★★★☆☆
グルメ★★★★☆
宿環境★★★★☆

町の記事というより、やや島の記事に傾きかけているのはご容赦ください(笑)
ということで4位は伊勢湾沖に浮かぶ『答志島』だ!w

かつて御食国として、律令国家の下、鳥羽国の台所であったこの島は、今でも生業の中心は漁業
漁村にはたくさんの船が並んでいる!

そして凄く静かな島で旅趣もある。
しかしながら活気がないわけではない!

この八幡神社は、この島の豊漁の守り神。
生活文化と信仰、自然がしっかり結びついていることを感じられる島です。

小さい島なのに回りきれないほどの見所があり、たっぷりと島を楽しんだ後には、やはり極上の海鮮を堪能だ!

伊勢海老を中心にした舟盛りと、食べきれないほどの豪華な料理が出てくる!
しかしながらリーズナブル!!

これが答志島の一番の魅力と言ってもいい。

そして島に泊まったら、やはり朝の島を走ってみよう!
そこには普段味わない穏やかな非日常の時間が流れている・・・。

5位 岐阜県高山市(3.6)

景色★★☆☆☆
風情★★★★★
歴史★★★☆☆
グルメ★★★★★
宿環境★★★☆☆


飛騨の中心地となっている高山は、是非訪れて欲しい素晴らしい地方都市の一つ。
小豆島と同じくあらゆる要素でレベルが高い!!

まず圧倒的なのがグルメの充実度!!!

飛騨牛握りや、高山ラーメン、飛騨牛バーガーや、みたらし団子、鶏ちゃんなどなど・・・
数え切れないほど名物があり、そのどれもが本当に美味しい。

私はこっちに旅に来るときは、1日を高山グルメめぐりに費やすようにしているというほど!
そして嬉しいのが、無料の足湯の存在。
グルメ巡りをしながら、ゆっくりする時間も好きだ。

そして言うまでもなく、サイクリストにとって高山の最大の魅力は
サイクリストの聖地「乗鞍」のお膝元ということ!!

高山市街から30kmほど走れば、国内一の絶景道に挑むことができる。
特に紅葉の時期は最高だ!
ってかよくあんなところに自走で行ってきたなぁ〜笑

6位 大分県日田市(3.6)

景色★★☆☆☆
風情★★★★☆
歴史★★★☆☆
グルメ★★★★☆
宿環境★★★★★


九州の阿蘇くじゅうの絶景地帯を後にした私たちが訪れた日田の町は癒しの場所でした!

かつて天領として栄えた町の名残、温泉と名水!

こうした背景から生まれた『大衆酒場』の文化!
町の至るところには、食べログなどメディアに載っていないようなお店が無数に存在していて

飲み歩いている地域の方々の楽しそうな声が聞こえてくる。
日田ならではの情景だ!

風情ある町並みも展開していて観光要素もある。
けれど、観光地化されすぎず、静かなところがいい!

こんな、ゆったりした旅愁ある時間を過ごせる日田オススメの宿がゲストハウス『やすらぎ』さん

その名の通り、安らげる空間と
気さくで温かいオーナーさんと、その娘さんが迎えてくれます!

7位 北海道余市町(3.6)

景色★★★★☆
風情★★★★☆
歴史★★★☆☆
グルメ★★★☆☆
宿環境★★★★☆


何度か自転車で回った北海道のうち、大好きな場所の一つが『余市町』

あまり知られていない町だけれど、素晴らしい要素が数々あって、それらが全て自然の豊かさに帰結する点が魅力。

例えば・・・

海がもたらす絶品の海鮮(中トロ)
自然がもたらす素晴らしい景色、そして色とりどりの果実

さらには綺麗な水や、北海道ながら寒暖差の少ない安定的な気候から、ウイスキー作りのベストロケーションとして選ばれています。

そして、そのウイスキー工場を無料で見学できるのも素晴らしい!
まさに企業の社会貢献(CSR)の好例だ。


実際のウイスキーづくりを、行程を追って案内さんが丁寧に誘導してくれ、その最後にはウイスキーの試飲もある!
 飲んだ後、自転車へ乗れないのがネックだが、千歳空港やフェリー乗り場のある小樽港まで電車で一本で行けるから、旅の終わりにはぜひ寄りたい町だ。

 また宿としては、優しいおばあちゃんが営んでいるライダーハウス岡本がオススメだ!
この時の旅で一番くつろぐことができた場所。
また帰りたい場所の一つだ!

8位 京都府京丹後市(3.5)

景色★★★★☆
風情★★★★☆
歴史★★★☆☆
グルメ★★★☆☆
宿環境 −


余談だけど、京都は進撃の巨人の世界と似ていると思うことがある。。。(いきなり!w)
市街はすごく栄えていて、それを取り囲むように立ち並ぶ山(これが壁)

その壁を越えていくと、京都市街とはまったく違う世界があるのだ!

その先にあるユートピアが京都の北部に展開する丹後半島。


海沿いの花畑、丹後松島や棚田、伊根の街並みなど見所も多い・・・。

どーんと一つの印象的な町があるのではなく、数々の趣ある小さな漁村を繋いでいく感じ。

この時は回りきれなかったが、まだ素晴らしい要素がたくさん転がっていそう!
また再訪したい潜在能力の高い場所です!

9位 青森県金木町(3.4)

景色★★☆☆☆
風情★★★☆☆
歴史★★★☆☆
グルメ★★★★☆
宿環境★★★★★


学生時代思い出の青森県金木町が9位にランクイン!
一言言えば、実は何か特筆すべきものが有るわけではなく、いたって小さな田舎町。

しかし、何とも言えない郷愁を感じざるをえない場所です。

本州最北を走る私鉄に、太宰治の生誕地。


古ぼけた建物と、そこに広がる緑、道のすぐ先には日本海・・・。
普段、関西に住んでいた私からすれば、こういう場所に来た最果て感も、旅愁を高めたりする!

そして、この金木町で私がぜひお勧めしたいのが、芦野公園の横にある民宿『エンゼル』

学生時代に散々お世話になった宿で、超ボリューミーな夕食が最高!!
そして宿の方々の温かさが、一番の魅力。


きっとこの宿を目指して青森には走りに来るはず!!
私にとって何度も再訪したい故郷のような場所です。

10位 北海道函館市(3.4)

景色★★★☆☆
風情★★★★☆
歴史★★★☆☆
グルメ★★★☆☆
宿環境★★★★☆


最後に紹介するのは、北海道道南の最大都市の『函館』
やはり都市すぎて旅感は薄れるけれど、コンテンツ力でごり押しし10位にランクイン!

周知のことだろうが、函館の最大の魅力は夜の美しさだ。

特に函館山の夜景が圧倒的で、夏の終わりに行われる湯の川温泉の花火も良かったなぁ〜


そして驚くべきは、そんな繁華街の隅にある最果て感漂う立待岬
岸壁がむき出し、そこを覆う草原に、トワイライトの空と青い海。
見入ってしまう素晴らしい景色がそこにはありました!

その他、雨でも楽しめるのが函館の魅力でもあり
異国情緒のある街並みを散策したり、海鮮丼や塩ラーメンに舌鼓、湯の川温泉に入るのもいい。

ということで、私が自転車旅にて訪れたオススメの街を紹介してきた。

走ることに主眼を置いた旅もいいが、そんなところに一つ、こうした旅愁あふれる街を組み入れるだけで、満足度は大きく変わる。

そして自分にとっての故郷がまた一つ増えるかもしれない。

(上記以外の候補たち)
広島県竹原市
愛知県足助町
北海道美瑛町
滋賀県近江八幡市
和歌山県加太町
熊本県南小国町
鹿児島県指宿市
北海道小樽市
京都市左京区
京都市右京区
岡山県美星町
長崎県長崎市
北海道釧路市

〜完〜
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